霧の朝に思うこと
人生は面倒くさいことでできている。
そう思っているのだけれど、時々、何もかも投げ出してしまいたくなる。
全部を忘れて、空白の中に逃げ込みたくなる。
けれど思うのだ。
きっと私は飽きてしまうだろう。
何ものにも束縛されない真っ白な空間の中で
久しぶりに四肢を伸ばし深呼吸してみても、
きっと私は飽きてしまうだろう。
要領が悪くて、あれもこれも不確かで、
まどろっこしくて、ため息もので、
でもそんな面倒くささが、きっと恋しくなるだろう。
つくづく人間は無駄が好きなのだなあと思う。
面倒くさいくさいと言いながら、
必要とされる自分に癒される。
くだらないあれこれに一喜一憂しながら、
そこにいる自分の存在を確認する。
そう、つくづく人間は、自分こそが面倒くさいものなんだ。
でもそう言うのって、やっぱり愛しい何かなんだろうと思う。
それが生きてるってことなんじゃないだろうかと、そう思う。
サポートありがとうございます。重病に苦しむ子供たちの英国の慈善団体Roald Dahl’s Marvellous Children’s Charityに売り上げが寄付されるバラ、ロアルド・ダールを買わせていただきたいと思います。