見出し画像

メンズ美容の現在と今後についてMEN'S NON-NOの編集長に聞いてみた

皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。

前回までの投稿では、「MEN'S NON-NO編集長も登壇!メンズ美容の現在の今後」のウェビナー内でご報告した、メンズ美容に関する調査の結果をスキンケア、メイクアップに分けてお届けしました。

▼調査結果の投稿
スキンケア編:https://note.com/cci_ldc/n/ne6b31a294f8c
メイクアップ編:https://note.com/cci_ldc/n/n292649f930e5

同ウェビナーでは、ウェビナーのタイトルにもある通り、メンズファッション誌MEN'S NON-NOの編集長お二人をお招きし、メンズ美容の可能性についてトークセッションも行いました。今回は、そちらのトークセッションの内容をご紹介いたします。

<ゲストプロフィール>

画像1

【プロフィール】
根岸 英行氏
MEN'S NON-NO ブランド統括兼本誌編集長

1998年集英社入社
ビジネスジャンプ編集部(現「グランドジャンプ」)へ配属。
ヤングジャンプ、MEN'S NON-NOの編集部を経て、
2019年よりMEN'S NON-NO編集長に就任。


画像2

【プロフィール】
丸山 真人 氏
MEN’S NON-NO WEB 編集長

1998年集英社入社
non-no編集部へ配属後、2003年から11年間BAILAの編集に携わる。
UOMO、éclat編集部を経て、2019年MEN'S NON-NO副編集長、
2021年6月よりMEN‘S NON-NO WEB編集長に就任。


MEN'S NON-NOの美容への取り組み

ーMEN'S NON-NOといえば、ファッション誌でありながら、1月にまるごと1冊美容号を出版されたことが非常に印象に残っていますが、なぜまるごと美容号を出してみよう、という形になったのでしょうか?

根岸様:2~3年前のメンズ美容の盛り上がりでメンズメイクに注目が集まるようになり、新商品の発売やインフルエンサーによるメンズメイクについての発信が多くなったことがきっかけです。また、MEN'S NON-NOも創刊35周年ということで、ファッション以外の新しいコンテンツとして何か企画ができないか、ということで美容号を出版する運びとなりました。実際、美容号に対する反響が多く、読者ニーズにあっていたんだなと、手ごたえを感じました。

画像4

ー反響が大きかったということは、それだけ読者の需要があったということですよね。WEBでも様々なコンテンツを発信されているかと思いますが、デジタルではどういった取り組みをされていますでしょうか?

丸山様:デジタルでは、MEN'S NON-NO Beauty というカテゴリを設けています。また、最近ではライブ配信も実施していますね。先ほどウエビナー内でも触れましたが、ライブ配信は頻繁に実施しています。コロナ禍ということもあり、インスタライブでユーザーに学ぶ機会を提供できるようにしています。

ーありがとうございます。ビギナーも多いメンズ美容においては、ライブ配信はわかりやすくていいですよね。このように美容に関する様々なコンテンツを提供しているMEN'S NON-NOですが、記事を制作する上で意識されていることやこだわりはありますでしょうか?

根岸様:MEN'S NON-NOはファッション誌ですし、「オシャレの延長線」だという視点を忘れないようにはしています。かっこいいことだよ、と。例えば、顔のUPばかりにならないように工夫したり、ユーザーがオシャレを楽しむ選択肢の1つとしての提案になるようにしています。

丸山様:ビギナー目線で作成するようにしています。例えばアイブロウであれば、男性は眉毛の手入れの仕方やペンシルの持ち方から説明が必要だったりします。そういった、美容に関して元々持っている知識がどれくらいなのか、という点は意識する必要があるかもしれません。

画像6



ユーザーの美容へのモチベ―ションの変化

ーここまではMEN’S NON-NOの美容への取り組みについてお話を伺ってきましたが、MEN'S NON-NOの読者や、美容に関心がある男性ユーザーについて、もう少し話を進めてみたいと思います。調査結果からわかるように、男性の中では美容に対するモチベーションに差があるようですが、以前から美容コンテンツを発信されている中で、読者の美容へのモチベ―ションの変化は感じますでしょうか?

丸山様:商品のラインナップが増えたことで、自分のスタイルに合ったものを選ぶようになっているなと思います。もちろん、多くの選択肢の中でお金をかけない選択もあれば、少しだけやる、もっとこだわってやるなど、ユーザーのモチベーションに差はあるものの、自分のスタイルに合わせて美容を楽しんでいる人が増えていると感じます。

ー商品が多様化していくことで、メンズ美容というものが「こだわりを持つ人だけのもの」ではなく、お金も時間も、個人のスタイルに合わせられるような環境になってきているということですね。

丸山様:そうですね。最近では、ドラッグストアに加えて、セレクトショップなどでも洗顔や化粧水を購入できたり、タッチポイントが増えていますよね。洗顔や化粧水については、買い物の延長でトライしやすい環境が揃ってきているというのもあるのではないでしょうか。

ー確かにそうですね。今後もタッチポイントが増えることで、メンズ美容市場はさらに拡大することが期待できますね。

メンズ美容の今後

ー市場が拡大しているメンズ美容について、メンズ美容のこれからについてもお話できたらと思いますが、いかがでしょうか?

根岸様:スキンケア+αになっていくと思います。選択できるアイテムが増えたことで、ユーザーは情報を受け取るだけではなく、受け取ったものをそれぞれの肌質や悩みによってカスタマイズしていくようなフェーズに入っていくと思います。

そういった、ユーザーそれぞれのこだわりや組み合わせを「楽しむ」というフェーズに入ったことで、若い世代が色々試してみようと思い(トライ&エラーをしやすくなり)、メンズ美容はより盛り上がっていくのではないかと思います。

ーありがとうございます。幅も深さもどんどん多様になっていくユーザーの進化に対して、メディアも日々アップデートしていく必要がありますね。本日お二人とお話する中で、メンズ美容が一般的、当たり前であるというところから、一歩踏み込んだ新しいフェーズに入っていく、大きな変化のタイミングが来ているのではと感じました。

3回にわたりお届けしてきたメンズ美容に関する投稿は以上です。
ぜひメンズ・ジェンダーレスコスメ商材の広告戦略のご参考にしていただけますと幸いです。

なお、前回、前々回の投稿でご紹介した調査結果については、昨年10月に弊社で開催したウェビナーでもお話をさせていただいた内容となります。

画像3

noteではご紹介できていない調査結果もございますので、資料をご希望の方は以下よりお問い合わせください。
https://www.cci.co.jp/casestudies/cci-lifestyle-digital-connect-vol4/


LDCでは、今後も生活者への独自調査を行い、そこから見える効果的な広告戦略について発信していきます。
具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。

■お問合せ:LDC@cartahd.com

-----------------------------------
【調査概要】
■調査対象:20-39歳の男性
■対象商材:
◎スキンケア
┗化粧水、乳液、美容液、美容オイル、オールインワン化粧水、クレンジング
◎メイクアップ
┗ベースメイク、眉メイク、アイシャドウ、アイライナー、カラーリップ
■調査地域:全国
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査時期:【事前調査】2021年6月18日(金)~6月21日(月)
      【本調査】 2021年6月25日(金)~6月26日(土)
■有効回答数:824サンプル
■調査実施機関:株式会社マクロミル
-----------------------------------

筆者:昆 双葉

この記事が参加している募集