PAIN
苦悩に頭がみちみちながら霧の中を渡る。
この程度の人生ならば生きていく意味はあるのだろうか?
中原中也の言葉を噛みしめる。
荒れ果てて傷だらけになった私を救う人はいない。
終わりのない泥だらけの道を駆け抜けてきた。
転んで怪我をした。
泣き叫ぶほどの悲しみはとうに超えていた。
泣けるほどの悲しみは本当の悲しみではない。
心の宇宙を広げていく、広い世界の中で同じ気持ちを持った人たちがいる。
この人たちとなら分かり合えるのだろうか?
この先、私を待ってくれる人はいるだろうか?
混沌の中であっても手を差し伸べる人でいたい。
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