常に聳え立つ人生の碧い山脈 苦しむために生まれてきたのか? 幸せになるために生まれてきたのか? わからなくなるような日々が僕を苦しめる 涙さえ枯れてしまったあの夜 それはただ一つの風で、過ぎ去れば楽になれるものなのだろうか
ざわついた街は危険だ 陥れる隙間がある 闇に埋もれる雑踏 歩幅はいつも不安定 よろけた間を車が通る サイレンの音を失くして
動かない巨神兵 氷で固まった摩天楼は息をしていない 生かされているという事実を受け止め 空虚な風を切って街を走る 動き出せば始まるのだろうか アルゴリズムが通じない今日 「異音異口」 知らない誰かが勝手に答えを語っている ここはまだ途中 都市は止まるが生活は続いていく
苦しい、悲しい、痛い、寒い、寂しい それも生きているという感覚 #詩 #ポエム #小説 #短編 #歌 #音楽 #本 #読書 #作詞
言葉にできない感情のかたまりの中 伝えられなかった感謝がある 応えきれなかった期待がある いろんな思いが頭を駆け巡り、目には溢れる涙があった 友情、愛情を感じることのできない自分 悔しく、虚しい気持ちで朝を迎えた 起きない体を無理やり起こしていつも駅に向かった 下を向いたままの人たちとどうでもいいようなニュースが街には溢れていた だれもかれもが自分を生きていない 諦めと妥協のレールに乗ってしまっている ぼくが向かうホームは 自分で作って、自分でレールを敷
汐風の匂いがするカフェテラス 薄く切ったオレンジをアイス・・・と書いたところで手を止め、 ラップトップを閉じて手書きでノートにペンを走らせる これまで何度飲んだのだろうと考えても答えの出ない 汗をかいたコーヒーを飲みながら 大人を味わう 今が見せる景色たちがある 遠い遠いあの日、麦わら帽子と虫取り網で一日が終わった 突然の夕立はプールをひっくり返したみたいだった 僕らは丘の上の大きな樹に守られながらそれが去って行くのを待った 変わっていく時代や街並みを懐か
オフィスを出て、角を曲がり表通りに出ると新しい季節が眩しく光った 辞めたたばこの代わりにガムとコーヒーを買った 土曜の通りは版画で擦ったような紋切り型の若者たちで賑やかに溢れかえっていた 流行りが変わっていく 目にするブランドやシルエットが変わってもどこかうまく馴染めない自分がいる 吹く風に乗って行く方が楽なのだろうか 本物を知ってしまった僕にはそれができない
過去に戻ることはできない 手に入れた文明を今更手放せない アートで心に栄養を 絵画、映画、音楽、文学... モノクロームな今日から色鮮やかな明日へ 語らない苦悩がそこにはある 単純な作業を反復し、やがてそれは技術になる この絵を描くのに一体何回筆を動かして生きたのだろう? この曲を奏でるために一体何回鍵盤を叩いたのだろう? そんなことも忘れさせるように夢中でいたい 次に心の宇宙を届けるのは僕だ
枝分かれした道を歩いているけど いつかはまた会える それぞれの今日をまっすぐ生きて 不思議を連れて生活を続けていく 決められたことなのか、決まっていたことなのか そんなのわからないけど 風が吹いても、雨が降っても 優しい表情で迎えたい おはよう、こんにちは、さようなら 常套句のような挨拶が一回りしても僕は変わらない 別れても続きは必ずあって また重なり合う地点で握手をする
結った髪に飾る簪 いつもと違う表情が見える その綺麗な人は私の知らない歴史を纏う 色香薫るずっとずっと遠い記憶 舞妓さんが通る 古都を歩きながら、混ざり合う文化を感じる 異国の人達は珍しそうにこの街を散策する 四年間もこの街で過ごしたのに 碁盤状に形成されたこの街を好きになれたのは最近のこと どんなに時が流れようとどんなに世界が画一化の波が押し寄せようと 歴史が作った変わらない風景がある
聞いたものを果実のように齧ってみる 理解したはずの言葉が捻れて口から出て行く 色付けされた言葉たちが撒かれると 市井にコンフューズとエクスキューズが交わり拡散される 人には未知に対する恐怖と困惑がある 明日は誰でも不安だ 相手のことや物事を「知らない」ということが 誤ったり、拡大解釈を生む 未知の人、街、地域、国、大陸 ゆがんだ眼は優しい心を持たない 囲いが大きくなると一人では抱えきれなくなってしまう 余計な怒り、悲しみ、涙、切なさはいらない まだピカ
街ですれ違う美しい人 すれ違う他人たちを魅了する 名前も知らないあなたなのに恋の花になる 心をときめかせる、生きていくことを肯定させてくれる どれだけの届かない恋を作ってきたのだろう 年齢に比例して?それとも今までの全てが... それなのに私たちはどれだけの恋を作り、どれだけのひとときの幸福を与えられたのだろう? 自分にはないとても綺麗で美しい花 街ゆく人に恋をさせ、ときめかせたことなどないと考えると深い悲しみと嫉妬がやってくる イパネマの娘を聴きたくなった
苦悩に頭がみちみちながら霧の中を渡る。 この程度の人生ならば生きていく意味はあるのだろうか? 中原中也の言葉を噛みしめる。 荒れ果てて傷だらけになった私を救う人はいない。 終わりのない泥だらけの道を駆け抜けてきた。 転んで怪我をした。 泣き叫ぶほどの悲しみはとうに超えていた。 泣けるほどの悲しみは本当の悲しみではない。 心の宇宙を広げていく、広い世界の中で同じ気持ちを持った人たちがいる。 この人たちとなら分かり合えるのだろうか? この先、私を待ってくれる人
すっかり寒くなって外は雪模様。 外国の慣習に浮かれる大人たち。 クリスマスは子供たちにあるべきだろう。 空から届いた贈り物を未来へ繋げていきたい。 メリークリスマスが終わる夜に。 今年もあともう少しで終わり。 月日の速度が年々はやくなってきた。 あの頃の喜びを忘れずに未来を作っていく。
楽に生きて 明日にはなんとかなるさ あれだけ悩んだことなのに時間が悩んだことすら忘れさせる。 その連続をループして人生を作っていく。 海に帰るまで #哲学 #人生論 #幸福論 #詩 #エッセイ #地球儀の中で
なんでもない。 大したことではない。 いつかは忘れてる 苦しんだ、哀しんだ、憐れんだ。 だが今はある。 今この時がすべて