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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略

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メールマガジン「小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略」の中から興味のある記事だけお手軽にどうぞ。毎週一回更新。定期購読はこちらから https://www.mag2.com/m/…
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#宇宙

第257号(2024年3月11日) 2024年度版の「ミリバラ」と「ニュークリア・ノートブック」ロシア編を読み比べ

【今週のニュース】「ロシアが宇宙空間に核兵器配備」疑惑について ほかウクライナ向け砲弾80万発の購入資金集まる(?)  前号で紹介したように、チェコは欧州域外から80万発の砲弾を有償でかき集め、ウクライナへと送る計画を立てている。これまでのようにEU内で生産して戦略援助としてウクライナに送るのではなく、EUの外から買ってくるということだ。世界中に存在する榴弾砲の弾は80万発どころではないだろうが、少々外国に売っても大丈夫なくらい備蓄弾薬に余力があり、尚且つ政治的にウクライ

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第154号(2021年11月22日) 中露爆撃機尖閣接近の意味 松輪島に新基地が出現

【今週のニュース】ロシア軍の対潜戦訓練と衛星破壊実験北方艦隊で対潜戦訓練を実施 『TASS』2021年11月20日  20日、北方艦隊広報部は、バレンツ海で対潜戦訓練が実施されたことを明らかにした。発表によると、この訓練は攻撃型原潜と弾道ミサイル原潜(SSBN)の対抗訓練であり、この過程では潜水艦から水上艦艇に対する魚雷攻撃訓練が実施されたほか、SSBN自身も魚雷使用を行なったとされる。  以上の内容から判断するに、おそらくはSSBNを狩り出そうとする外国原潜への対処が主

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第133号(2021年6月14日) ナワリヌイの乱総括、北極に戦闘機配備、太平洋艦隊大演習

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ナワリヌイの乱とは何だったのか 2021年のロシアは、ナワリヌイの乱で幕を開けました。  昨年8月、ロシア当局に毒を盛られて意識不明となり、ドイツで治療を続けていた反体制活動家ナワリヌイがロシアに帰国して以降の一連の出来事です。  今年1月17日、モスクワのシェレメチェヴォ空港に降り立ったナワリヌイはその場で治安当局に拘束され、ロシ

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第124号(2021年4月5日) ロシアの対宇宙作戦能力、新型ICBM ほか

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【レビュー】ロシアの対宇宙作戦能力に関する報告書 今回はレビューです。  宇宙専門シンクタンクSecure World Foundationが今月公表した GLOBAL COUNTERSPACE CAPABILITIES: AN OPEN SOURCE ASSESSMENTから、ロシアの対宇宙作戦能力についての主なところを見ていきましょう。 概

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第73号(2020年3月2日) ロシアの対衛星攻撃能力をめぐる二題

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【インサイト】ロシアの対衛星攻撃能力をめぐる二題 やや旧聞に属しますが、米露間で衛星攻撃能力が再び話題になっています。  発端となったのはロシアの人工衛星「コスモス2542」が米国のKH-11偵察衛星(USA-245)を追尾しているという、@M_R_Thompによる以下のツイートでした。  ここから続く一連のツイートによると、ロシアのコスモス2

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第57号(2019年10月11日)ロシア軍の新型兵器配備と演習の動向

存在感を増す「軍事大国ロシア」を軍事アナリスト小泉悠とともに読み解くメールマガジンをお届けします。 定期購読はこちらからどうぞ。 【今週のニュース】ロシアが中国の早期警戒システム開発に協力 ほか●海軍 ・太平洋艦隊むけに建造中の636.3型通常動力型潜水艦ペトロパブロフスク・カムチャツキーが国家試験のために出港した。同艦は太平洋艦隊近代化のために計画されている6隻のうち1番艦。建造契約は2016年に締結され、建造はサンクトペテルブルグのアドミラリティ造船所で実施されている(

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