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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略

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2023年1月の記事一覧

第207号(2023年1月30日)ウクライナへの戦車供与決定をめぐる舞台裏

【今週のニュース】高速ステルス無人攻撃機を開発へ?  ロシアのミサイルメーカーとして知られる機械製造科学生産合同(NPOマシノストロイェニエ)は、次世代の無人攻撃機開発を検討している。TASS通信が伝えた。  TASSの記事によると、この非世代無人攻撃機はジェット推進の高速ドローンであり、尚且つ高い機動性と低観測性を備える。レイアウトについては、機体下面インテイク、最小限のサイズ、結合翼(前後を遊動させて最適形状化する)といったあらましが伝えられている。 【インサイト】ウ

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第206号(2023年1月23日) 2026年までにロシア軍ができることとできないこと

【インサイト】ソ連軍に近づくロシアの軍事態勢2026年までにロシア軍を150万人体制へ  ロシア軍の大増強が日本のメディアでも注目を集めています。1月17日にショイグ国防省が発表したもので、2026年までに兵力を150万人まで増やすことなどがその骨子です。  従来、ロシア軍の定員は2005年時点で113万4800人、2008年から100万人ちょうど、2018年から101万3628人、2022年からは115万628人と推移してきました。したがって20年くらいかけてロシア軍の

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第205号(2023年1月16日)攻めるロシア軍と西側製戦車供与の現実味

【インサイト】攻めるロシア軍と西側製戦車供与の現実味 2023年がやってきました。毎年、新しい年を迎えるたびに「なんだかSFで見たような未来だな」と思うのですが、今年はひどく古臭く残虐な戦争が続いており、なんだかなぁという気分にもなります。そして、この戦争はおそらくそう簡単に終わらないでしょう。その辺のことを、昨年末から今月初めの情勢をなぞりつつ考えてみたいと思います。 ゲラシモフ参謀総長がウクライナ作戦司令官に  まず取り上げたいのは、ロシア軍制服組トップであるワレリー

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