こんな風に生きていて大丈夫かな【韓国エッセイ・試し読み】
「どうしようもないことはどうしようもない」と考えるのがよい時もある。でも「どうしようもなかった」とクールにふるまおうとしても思い通りにいかないのが平凡な私たちの人生。
韓国から届いた、自分甘やかし系(いい意味で)エッセイ『怠けてるのではなく、充電中です。』(ダンシングスネイル 著/生田美保 訳)。
今回はその中から、無気力に襲われた日に少しの元気をくれる一遍をご紹介します。
■■■ 何もしたくない ■■■
体は何もせずにいながら、やるべきことを先延ばししている罪悪感と消えることのない不安に悩まされることがある。何かの原因で生まれた不安感が時間が経つほどにどっしりと根をおろし、原因が消えた後もずっと不安な状態に自分を追いこむようになる。これぞ不安中毒だ。不安中毒やそれに伴う無気力は、たいてい完璧主義のきらいがある人に現れやすい。完璧にやろうとするとそれだけエネルギーを消費するため、休むときはしっかり休むべきにもかかわらず、不安に思いながら休んでいるので当然ながら不安感は続く。うまくやりたいと思うからこそ出てきた不安なのに、逆に何もできなくなるという矛盾。
そんなときにやりがちな行動のひとつで、絶対によくないのは、「頑張ってキラキラ生きている人たちの様子をSNSでわざわざ見ること」。そうしていると、不安にネガティブな考えが加わり、連鎖的に引っ張り出された思考が部屋のドアを突き破って山を越え谷を越え、太平洋のどこかを漂流する
ことになる。
「人生1回目で私はこんなに危なっかしいのに、みんなどうやってあんなに上手に生きているんだろう」
「みんなは頑張って生きているのに……。私も頑張って生きたいけど、やる気が出ない」
そんなとき、不安中毒から抜け出すためには、うまくいくかどうかは別として、とにかくやるべきことを始めるのが唯一の解決策だが、もしそれもとうていムリというなら、少し散歩に出て頭を空にするのもよい。不安なときに出てくる考えはたいていネガティブなものである確率が高いので、ここは
思い切り、思考を中断して一息つける別のことでもしよう。
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今日という日が、あなたにとって健やかで軽快な一日でありますように。