震災があった日に、授業で伝えていること。

9月1日、1月17日、3月11日。
震災があった日に、
いつも授業で伝えていることがあります。

━━━ 人の心のメカニズムとして、正常性バイアスがある。

正常性バイアスとは、危険や異常事態が発生しているにもかかわらず、それを正常な状態と認識し、自分には影響がないと考えてしまう心理的な傾向を指します。このバイアスが働くと、緊急事態に対して適切な対処が遅れ、結果として危機にさらされる可能性が高まります。

例えば、自然災害の発生時に「自分の地域は大丈夫だろう」と思い込んで避難をためらう、火災警報が鳴っても「誤作動だろう」と考えてその場にとどまるなどが挙げられます。このように、正常性バイアスは人々が危険を過小評価し、対応を遅らせる原因となるため、危機管理においては注意が必要な概念です。

そのため事態を過小評価してしまうことがあって、避難が遅れてしまう。
だから普段から、家の中から避難場所(学校や公園)までの避難経路を確認しておくこと。

ドアが開かなくて、窓から逃げるかもしれない。
街路樹が倒れていつもの道路が通れないかもしれない。
その場合は?


そして、
災害用伝言ダイヤル171の使い方を、家族で確認すると良い。
携帯電話やスマホがつながらないかもしれない。

その場合、電話BOXはどこにある?

北海道だと千島海溝が震源域になる巨大地震のリスクがあります。
南海トラフを震源域とする巨大地震への備え。
活断層による首都直下型地震も。
札幌だって、活断層が走っているし。

想定地震(札幌市)
 想定地震は、現行想定と同じ 5 地震であるが、地震を引き起こす断層の位置・形状等は、最新の 知見に基づき再設定しており、それに伴い地震規模も見直した(M は気象庁マグニチュード)。
【 海溝型(プレート内)地震 】
① 苫小牧沖地震(苫小牧沖): M7.5
【 内陸型(活断層)地震 】
② 石狩低地東縁断層帯主部で発生する地震(石狩低地東縁断層):M7.9
【 内陸型(伏在活断層)地震 】
③ 野幌丘陵断層帯で発生する地震(野幌丘陵断層帯):M7.5
④ 月寒背斜に関連する断層で発生する地震(月寒断層):M7.2
⑤ 西札幌背斜に関連する断層で発生する地震(西札幌断層):M6.7

第4次地震被害想定 (令和3年8月札幌市)より


日本は地震大国で、
世界で起こるマグニチュード6以上の地震は
5回に1回は日本で発生している。

備えあれば憂いなし、です。

━━━ 生徒に、そんな話をしています。

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