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朝と躁鬱、人恋しさ

よく分からない悪夢みたいなものだった。昨晩、色んなことで沈んだ気持ちになっていた俺は本当に辛かったです。

道行く人をみな信念が無さそうだと馬鹿にして、そんな自分に嫌気がさして何者にもなれない俺を疎む。一丁前に他人を蔑視するから自分をそうするのも上手になっていく。本を読まなきゃダメなんだ。町田康も言っていた。インプットが、俺は今、圧倒的に足りていない。自分の中で、文章の核というか幅、語彙みたいなものがどんどんと瘦せ細っていくのを感じる。

妙な人恋しさみたいなものに駆られて自分に辟易するけど、結婚したいななんて俗っぽいことを考える。別にセックスがしたいわけでも、子供が欲しいわけでもないんだけど、ただ隣にいる人が欲しいと、純粋に思った。今感じているこの小さな人恋しさの火種が、四十代、五十代となったときにどれほどの業火になっているのか見当もつかない。今は友人と夜な夜なゲームをして気を紛らわせているからいいけれど、この先どうなるか分からない。自分の全てをさらけ出せる人に抱擁してもらうだけで、それだけでいいんだ。
なあ里浜ウミカ、結婚しないか?

鬱状態になっている時に、友人とゲームをして気を紛らわせようとしたけれど、暗い気持ちからうまく抜け出せない。ドラッグストアの駐車場にいたから「何か元気の出る食べ物はないか」と友人に訊いたのだけれど「知らねえよ、好きなもん食えよ」と言われ、ハッとした。俺はいつも今の自分の口に合ったものばかりを探していて、そんなのお構いなしに好きな物を食っていなかった。俺は妙にテンションが高ぶって走って近くのコンビニまで行ってうどんとレモネードとカステラを買った。全然、そんな気分じゃなかったけれど、好きなんだ。ハイテンションのままおうちに帰り、LOLをした。気分が妙に高揚したけれど、寝る直前にまた暗い気持ちになりそうだったから十六夜ノノミのASMRを聞いて寝た。珍しく、全部聞くまで寝付けなかった。朝起きたら窓から白色の靄っぽい朝の光が射しこんでいて、昨日の気持ちは全部嘘だったんじゃないかって思わされたけれど、食い終わったカステラのビソーバンは机の上に投げ出されていた。

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