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  • 同じ夜道

    夜を散歩

最近の記事

夜道20241003

救ってくれ。苦しい。すべてが嫌な気持ちになりながらこの文章を書いている。この湿気だとか、曇った天気だとか、汚い部屋だとか、醜悪な己自身だとか、長いこと洗っていない寝巻のベトついた感触だったりとか、全てが嫌だった。だから、さんぽをしたのは昨日の夜のことなのだけれど、今になってその散歩のことを書こうと思っている。文章を書いて救われようと思ったのはこれが初めてかもしれない。 あ~、気持ち悪い。ずっとそう。それを忘れて何かをしていないうちは、ずっと気持ち悪いのだ。気分が晴れない。 昨

    • 夜道20240920

      クワガタムシの匂いがした。 この季節の夜は、クワガタムシの匂いがする。どうでもいいけど、カブトムシ、は言うけどクワガタムシ、とはあまり言わないような気がする。カブト虫、は普通だけど、クワガタ虫、ってかくとクワガタチュウって読みたくなるような気がする。そんなことはどうだっていい。 日中はまだまだ残暑が続くけれど、夜はもう大分冷える。肌寒い、涼しい、って概念が無くなっているくらいには寒い。これだけ夜が冷たくなると、カブトムシもクワガタムシも生きていけない。 選考のことについて考え

      • 夜道240916

        夜に散歩に行く。それは書いてる小説が行き詰まったりだとか、憂さ晴らしがしたかったりだとか、辛抱堪らんほど腹が減った時だったりする。 今日は最前者だ。書いてる小説に、行き詰まった。よくある話ではある。 ふと、外に出て季節の匂いを嗅いだ。秋だった。この季節が、なんとなく好きです。もともと秋が好きなので。一番夜が深まる季節なような気がする。 小説の考え事とか、設定とかを考えながら近くのセブンイレブンへ行った。俺はこういう時に何かを思いついたり、考えたりするので、何処で暮らすにしろセ

        • やたらと夏

          休日だった。友人がカラオケに行っていたので俺も羨ましくなり、久しぶりにカラオケに行くことにした。まねきねこでごちうさのコラボがやっているからついでに、と思ったけれどそのまねきねこではサービスが展開されていなかった。別におまけ程度に思っていたからショックでもなんでもなかったのだけれど、妙に気持ちが落ち込んだ。ココロそばにいるよ、を歌いながら号泣して、なんとなくミライがやっぱり一番いい曲かもと思っていた。 部屋は狭かったのだが、何故か通路側に面した窓がある。カラオケの個室なんても

        夜道20241003

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        • 同じ夜道
          3本

        記事

          四年と半年が経った。

          俺が小説を書き始めて、四年と半年が経った。最初に書き始めたのは2019年の暮れ頃だったから、ちょうどそれくらいだ。 木花を見ていた。そしてそれが落ちる様を見て、どうも人生に似ていると思った。俺たち人間は、例外なく、歳をとる。一日一日は短い時間であるように感じても、間違いも故もなくただ時間は移ろっていく。どれだけ無限に感じるような時間でも、それは陽が落ちて沈んでいくのと同様、少しずつ欠けていっているものなのです。ただ、我々はその緩やかすぎる速度を認知することができない。だから、

          四年と半年が経った。

          面白えことなんて、特に、ねえけれど

          なんとなく少し文章が書きたくなった。ある程度の量の酒を一気飲みして、苦しくなっている最中だけれどそれ位が一番文章を書くうえで心地よい状態かもしれないので、書く。 特段、書きたいこともないのだけれど、ただ思うままに近況報告や思ったことをつらつら書いていくことにする。 メダカの高級品化について。この間、メダカを育てる偉い人と話す機会があった。一匹百万もするメダカをツガイで買って育てて子供を売っぱらっているという悪徳メダカ商人との一幕である。最近、メダカドリームを叶えて大金を手にし

          面白えことなんて、特に、ねえけれど

          水って流れ落ちてる瞬間が一番カッコイイ[滝レポ]

          滝を見に行きました。 久方ぶりの休日で、浴室の隅にこびりついた黒色の有象無象を取り除こうと四苦八苦していたころ。髪の毛とか粘り気とかぬめりを落とす薬剤を撒いて浸透するのを待っていたころに友人から「ドライブしてえ」と連絡が届く。ドライブ、するかぁ、と思いながら返事をして掃除途中だった浴室をシャワーで流した。そこでシャワーを浴びていたのだけれど、髪の毛を溶かすくらい強い薬剤なのだから、たとい少し洗い流したとて少し残っている。今でも足の裏が若干ヒリヒリとします。あんな危険なものを薬

          水って流れ落ちてる瞬間が一番カッコイイ[滝レポ]

          朝が好き

          身もふたもない感想の雑記。 朝が好きです。朝と言っても、明朝、つとめての辺り。東雲の空にぼんやり光が滲むようなそんな時間帯。 俺はとても朝が好きなので、朝になると散歩をしたくなる。まだ植物たちは寝惚け眼で、鳥たちは朝一番の鳴き声を喉の奥に詰まった痰と一緒に吐き出している。東の空を見ると、だんだんと夜が引いていくのが分かる。道行く人々は滅多にいないのだけれど、すれ違う人は二日酔いの朝帰りだったり、早起き老人の健康闊歩だったり、割合はヒフティーヒフティー。でも、人間と巡り合わせる

          朝が好き

          豊かな香りとダシの効いた一杯

          マルコメのしじみインスタント味噌汁を飲んでいます。ドラッグストアでなぜか半額になっていたので三つも買ってしまった。 高校時代の出来事について書く。 俺の栄光時代は間違いなく高校生だった。何も何かが優れているとか、誇らしいとか、そういう見栄っ張りなものではなくて、なんというんだろうな、これまでの人生で最も楽しかった時期というのでしょうか。掛け値なしにそう言い切ることが出来る。友人たちとしょうもないことで笑い合って、しょうもないことで怒って、恥ずかしがったり、嫉妬したり。感情の振

          豊かな香りとダシの効いた一杯

          映画館なんて嫌いだー!

          表題の通り。映画館なんて嫌いです。 この間藤本タツキ原作押山清高監督の『ルックバック』を見に行きました。もともとタツキの読切が好きなのでルックバックが映画化されると聞いてとても嬉しかった。締切(デッドライン)も過ぎて解放された俺は浮足立ちながらチケットを購入して上映二時間も前に映画館についてしまった。ぼっちざろっくの広告が流れてた。 もともと映画館は嫌いという程でもなかったのです。池袋のどこか凄い映画館で見たレヴュースタァライトもIMAXイオンシネマで見た君たちはどう生きるか

          映画館なんて嫌いだー!

          システムオールグリーン

          日常生活は不全……。 今年も死ぬる思いで日本ファンタジーノベル大賞へ応募した。今年で五回目だけれども、毎度毎度どうして締め切りギリギリに追い込んでしまうのか。来年はやらないぞ~、と思うけれどやってしまう。人間の性。締め切りは人を成長させます。去年はあれで行けたんだから、今年も期間短いけどなんとかなるだろうの精神でいちゃいけない。いつか破綻する。 拙者は偏頭痛に頭を悩まされるのだが、五月は特にひどい。季節の変わり目というか、ほのぼのとした春のうららから一気に若葉を芽吹かせる夏紛

          システムオールグリーン

          朝と躁鬱、人恋しさ

          よく分からない悪夢みたいなものだった。昨晩、色んなことで沈んだ気持ちになっていた俺は本当に辛かったです。 道行く人をみな信念が無さそうだと馬鹿にして、そんな自分に嫌気がさして何者にもなれない俺を疎む。一丁前に他人を蔑視するから自分をそうするのも上手になっていく。本を読まなきゃダメなんだ。町田康も言っていた。インプットが、俺は今、圧倒的に足りていない。自分の中で、文章の核というか幅、語彙みたいなものがどんどんと瘦せ細っていくのを感じる。 妙な人恋しさみたいなものに駆られて自

          朝と躁鬱、人恋しさ

          日記20240414

          目が覚めてからは二日酔いに悩まされていた。頭が痛い。そういえば昨日友人が花見に誘ってくれていたけれど、こんな具合ではいけない。 もうずっとこんな風なんだ。プチののりしおポテトは美味い。 小説を書かないといけない。今日、コーヒーとラムネを食いながら頭がゾーンに入っていたけれど、あんな感じなら書きあげられる気がする。小さな頃、小学校とかで作文とか感想文とか書かされていた時に、どれだけの文章を書けば終わりまでつじつまが合うかみたいなの計算して手が動くよりも早く頭を使って思考を回して

          日記20240414

          日記20240412

          日記を書く。主題なんかも決めずに、ダラダラと。これからちょくちょく日記を書いていこうかと思った。何が起こったかではなくて何を思ったのかを書き連ねていくごく個人的な日記作業。物語とは別に存在する文学性を知っているから、と知った風な口を叩いてみるけれど、実のところただ文章が書きたいからってだけに過ぎないしそんな大層なことも考えていない。ただの青い叫びをそれがまだ青いうちに記しておきたいと思った。 今日一日小説のことを考えたり、書いたりしていた。俺はこれを趣味だと思っていたけれど

          日記20240412

          小説における多岐の自分とその距離について

          文章表現がメインの表現手段である小説において。文章表現程作者と読者の距離が近いものもあんまりないと思う。他の媒体を考えてみるけれど、漫画も、アニメも、映画も、ドラマも、作者と読者の距離が遠いことはもちろん、作者と登場人物の距離もかなり遠い。映画やドラマなんてその最たる例で、監督と役者は別人だけれど、漫画やアニメは一応書いた人ってのと書かれたキャラってのがいる(アニメも監督がいるにせよ)。作者と登場人物の距離が遠い=作者と読者の距離が遠い。キャラクターという媒介を経ているからだ

          小説における多岐の自分とその距離について

          夢日記

          演劇を見ていた。かなり大きいホールで、映画館のようなところ。劇場はかなり暗くて、舞台の上しかまるで見えない。明かりと暗がりの境がスクリーンのようになっている。演劇なんて普段見ないのだけれど、見て思ったことがずっと定点だということ。どういう技術を使っているのか、常に部屋の角から斜めに俯瞰しているような画で進行していく。最初にバッと暗くなって、二人の男が旅館の部屋に連れていかれて「よう帰って来たな」とか何とか言われているところから始まった。そして場面転換。内容自体はよく覚えていな