4月からオーケストラのインスペクターをやって思ったこと。理想のインペク

私は大学の授業のオーケストラのインスペクター(インペク又はインペグ)をやっています。
とはいっても弦担当且つ副でホワイトボードに予定を書くくらいしかやっていないのですが。

○インスペクターとは
インスペクターを訳すと、監督という意味があります。
楽団員や各係を監督する立場です。

○インペクの仕事
指揮者や運営(授業なので先生方や事務方)と楽団員をつなぐ。
スケジュールなどを連絡。
各係(ライブラリやセッティング、楽器など)とのやり取り。

大学授業オケでは他にも
タイムスケジュールや印刷物の作成・印刷、打ち上げの準備、ホールを押さえたりなどをしています。(全部他の方がいつもやってくれて感謝)

○私が一年やって思ったこと
“色んな人に支えられている”
演奏してくれる楽団員がいて、指揮者がいて、ホール会場とそのスタッフがいて、インペクを始めとして各係がいてひとつの演奏会が成り立つ。
普段は何気なく椅子に座って楽器を弾いていたけども、この前の演奏会はゲネ前にチューニングをする時間がないほど忙しかった(終演後に打ち上げがあるのが割と忙しかった)ので余計に感じました。

私はこの一年やってきて強みだと感じたのは
“世話好き・もの好き・音符が少ない”
人を世話することが好きでなければ(私は弦担当なので弦の)楽団員に世話を焼くことは仕事とはいえ積極的ではなかったかもしれない。実際、余り世話焼きすぎると返って人をダメにすることは知っているので、結構見守りましたが。

もの好きでなければ、こんな瞬間的ながら大変な仕事できないですよ。

ヴァイオリンの方がインペクって私だったら無理です。

●私の求めるインペク像
インペクに限らず人の上に立つ役になった時に、こんな人になってほしいというか、今の私がそうなのですが、
“No.2がいてくれること”
No.2は側近とも言えますし、最近知ったのですが、コンチネンタル航空を最低から最高へ導いたCEOであるゴードン・ベスーンさんという方がいて、その方が仰っていたのは「私だけの力ではない」ということ。No.2でCOOのグレッグ・ブレネマンさんと二人三脚で発案した「Go-Forward plan」(前進プラン)を基に従業員の士気を高め、そして会社全体で再建していくという素晴らしい話なのです。

トップは素晴らしいに越したことないが、それを親身になって支えてくれる人がいてくれると、どんなことがあっても乗り越えていけるのでは。

No.2の重要性というか、同期の某チェリスト兼ファミマの店員に私は何度も支えられたのですが、精神的にも支えられましたし、私と違って優秀なので、一見すると彼がインペクを務めた方がはるかに良い結果が待っていたでしょう。
弦の中だけでいえば、チェロの彼は一人で何でもこなすタイプなので、不測の事態が起きた時に一人で抱え込みかねないなと思うのです。
私は割と泣きついてきたので、本当に二人三脚というか。

今、私は後任をどうするかを考えていますが、本当に向いている人はNo.2になってもらいます。トップはNo.2と親交がとても深い方にお願いする予定です。まだ誰にするかは決めかねていますが。人柄は絶対見ています。そして弦の中で柔軟な対応ができる方。派閥は無いだろうけど、確実に属していない方。高校までの学級委員や生徒会、趣味で人の上に立つのとは違う覚悟で臨んでほしいなと思います。(演奏と事務の両立という面で)

○最後に
インペクに限らずこういう役って嫌われ役を買うつもりでなったけども、ありがたいことに今のところ皆にご協力頂いているし平和にやっています。
もうちょっと管のインペク(2人います)と連携して2人の負担を軽減できたらと思うけども…すみませんです。

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cb吉田優稀
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