風の谷のナウシカに学ぶ雷恐怖の理解と改善法
雷恐怖は天候が悪く雷雲が出現する可能性に恐怖を感じ外出できないなど日常生活に支障が生じる困りごとです。雷恐怖などの恐怖症には認知行動療法によるカウンセリングで対応可能です。今回は雷恐怖の理解と改善法についてお話していきたいと思います。
雷恐怖の理解
雷恐怖は恐怖症の一種です。動物恐怖、高所恐怖、雷恐怖は三大恐怖症とも呼ばれ日常生活を送ることに負担を感じ悩まれている方は多いです。雷鳴を聞いたり映像を見ることで動悸や震えなどの身体反応と強い恐怖感を感じてしまいます。そのため天候が悪い日などは外出困難となり家にいても落ち着けず苦しい時間を過ごすことになります。雷だけでなく大きな音に対して恐怖を感じる人もいます。雷の何に対して恐怖を感じるかは人それぞれです。音、光、雷があたってしまうことなどに恐怖を感じる方が多いです。
雷が直撃する可能性
余談ではありますが、雷はどのくらいの確率で直撃するのでしょうか。
雷にうたれる確率 0.0001%
交通事故にあう確率 1%
航空機の事故確率 0.0009%
1等宝くじの確率 0.000005%
雷にうたれる確率は100万分の1ですのでリスクは限りなく低いといえるようです。
恐怖のメカニズム
理屈で落ち着けないのが恐怖の厄介なところなのです。リスクがどれだけ低いと分かっていても怖いものは怖いのです。バンジージャンプは比較的安全だと分かっていてもきっと身体中震えできることならその場から離れてしまうでしょう。理屈ではどうしようもできません。では恐怖を克服する方法はないのでしょうか。そんなことはありません。恐怖は生きていく上で必要な機能なのです。危険を知らせてくれることでリスクを回避することができます。人類がここまで生き延びてきたのも恐怖があったからといっても過言ではありません。しかし恐怖は時に過敏に反応してしまうのです。本当はそこまで危険なことでないことまで過剰に反応し生活に支障を与えます。恐怖を克服するには、身体に危険ではないことを教えてあげる必要があります。理屈ではどうしようもできませんので体験的に教えてあげる必要があるのです。映画「風の谷のナウシカ」でナウシカの肩に乗ったキツネリスが警戒するあまりナウシカの指を噛みます。ナウシカは痛みに耐えながら「ほら、怖くない」と諭します。次第にキツネリスは落ち着いていくのです。
ナウシカとキツネリスに学ぶ改善法
キツネリスは小型で可愛らしい動物ですので、指を噛まれても耐えることはできます。しかしこれがライオンレベルになるとそうも言ってはいられません。耐えることはできないでしょう。皆さんにとって雷恐怖の恐怖はどのくらいの動物に例えることができるでしょうか。もしライオンクラスであれば、それは相手にすることは難しいでしょう。あなたにとってのキツネリスはどのような恐怖なのかを想像してみてください。少しだけ大きな音に直面することかもしれません。稲光する動画を見ることかもしれません。まずは自分の中の恐怖と向き合いましょう。そのうえで「ほら、怖くない」と身体(あなたにとってのキツネリス)に教えてあげましょう。それこそが恐怖への対処法になるでしょう。
認知行動療法カウンセリングセンター
認知行動療法カウンセリングセンターでは対面もしくはオンラインで恐怖症改善のサポートを行っています。事前無料相談もありますのでまずはお問い合わせください。