100万円でカウンセリングルームの広報をした結果
認知行動療法カウンセリングセンター代表の岡村です。若かりし頃は色々と夢見るものです。当時の自分もそうでした。何かをすればきっとうまくいく。良く言えば恐れ知らずな時期がありました。今回は私がかつて実際に行った盛大な失敗?談についてお話していこうと思います。
エピソード1 大物ユーチューバー参上
当時私はカウンセリングルームを運営していました。運営したは良いものの、どのように広報すれば良いのか知る由もなく椅子に座り暇を持て余していました。このままではいけないとの危機感はあれど、どうして良いか分からないというのはとても辛いことです。どうにか自身のカウンセリングルームを知ってもらう方法がないかネットサーフィンをしていた時のことです。この業界で有名なチャンネル登録者40万人越えのユーチューバーがクラファンで自身の出演を特典としていることを知りました。かなり高額だったので数時間ほど悩みました。悩みに悩んだ結果、このまま何もしなければ変化はないと自分を奮い立たせて特典にエントリーしました。そして見事権利を獲得したのです。交渉の結果、一般向けの講演会での出演を許可いただくことができました。当時の自分はまだ何も成し遂げたわけでもないのに成功した気で舞い上がっていました。
エピソード2 DMよ君に届け
大物ユーチューバーによる市民向け講演会。これはもうとんでもない数の人が集まると予想し舞い上がっておりました。このイベントを全市民に届けるべく街中にDMを配布する計画をたてました。DMってビックリするほど高いんですね。あっという間にお金は底をつきました。ですが、反応率1%だとしても1万人くらいは申し込みがあるんじゃないかとの淡い期待を描いていました。そうでなくても何十万人もの方に私のカウンセリング機関のことを知っていただけると思うとドキドキが止まりませんでした。そしてついにDMが街中に配布されたのです。
エピソード3 静寂
1時間に1度のペースで申し込み確認をしました。しかし待てども待てども申し込みはありませんでした。DMが届いていないのではないかと疑心暗鬼になりいくらか確認しましたがちゃんと届いてはいるようでした。落ち着け、落ち着け、きっと数日後に一気に申し込みが来る。そう自分を言い聞かせていました。しかし申し込みがあるのはDMとは関係のない専門家ばかりでした。そして、最終的にDM経由での参加申し込みはありませんでした。見落としの可能性もあるので2件くらいはひょっとしたら参加されたかもしれません。しかし、講師代、広報代、人件費合わせて約100万円費やした本プロジェクトは地獄のような結果となってしまいました。今振り返ってみれば講演タイトルが一般向けではない、会場開催ではなくオンライン開催であったことなど問題と思われる点は多々あります。しかしあとの祭りなのです。
エピソード4 怪我の功名
歴史的大敗をきっかけに私は広報や経営について真剣に学ぶようになりました。100万円は大変高い教材となりましたが、今現在の経営には確実に活かされています。失敗は成功に向けたバトンであると信じてこれからも突き進みます。現在私が運営している認知行動療法カウンセリングセンターではオンラインと対面で認知行動療法を専門とするカウンセリングを提供しています。