五十年後安心プラン
2008年5月30日の日記から転記。
読み返すと、何も変わってないんだなと思う。
最近は物忘れが激しいので、年金を「100年安心プラン」と言い出したのは誰だったか忘れたが、不安ばかりが募るそばから今度は後期高齢者医療制度が始まった。
収入は減る一方なのに、負担ばかりが増えていく。
急病人の病院タライ回しは無くならず、結局のところ、病院閉鎖や医師不足は臨床研修医制度の弊害だと、最近になって政治家や役人どもは渋々認め始めた。
その弊害がまた弊害を呼ぶ。
病床が減らされ、自宅に戻らされた人たちは身内しか当てに出来なくなった。
老老介護世帯が一気に増えた。
そして受け皿となるべき介護事業者は低賃金、過労働で息も絶え絶えだ。
もちろんグッドウィルのような悪質なケースもあった。
しかし離職率の多さは看護師と双璧を成す。
結局は、高齢者、身障者、難病の人たちなどの社会的弱者に対し、真っ先に手を差し伸べなければいけないはずの国が、なぜか弱者を追い詰めていく。
気持ちの悪い政治家どもの数の横暴、強行採決によって弱者は裏切られた。
それが悔しい。
若者の負担も大変だろう。
上から目線だけど、君たち若者諸君に同情します。
でももう少し待って下さい。
我々中年から上の世代は、あと50年も経てば必ず全員が死に絶えます。
そうなれば世代別人口比率も適正になり、まともな医療や年金を受けられるはずです。
ことさら「100年安心プラン」などと誇示されずとも、ごく自然に安心で楽しい老後を送ることが出来ます。
(政治家や行政の搾取がなければの前提ですが…)
50年後の予測では日本の総人口は現在の八割から半数になるとの試算があります。
化石燃料も枯渇して、安全でクリーンな次代の新しい燃料も登場していることでしょう。
君たちの未来には希望があります。
我々も精一杯がんばります。
だから、今は少しだけ社会的弱者のことを考えてあげて下さい。
誰だって好きで歳を取るわけではなく、好きで障がいを抱えるわけでもなく、ましてや好んで難病に侵される人などいないのですから。
あと50年待って下さい。
お願いします。