仕事や会社がつらいときの逃げ道9選
私はこれまでに、1700人以上のお仕事でお困りの方のご相談にのってきました。
みなさん悩みはさまざまではありますが、やはり共通の悩みを抱える方も多くて、仕事や会社がつらいという方が圧倒的に多くおられました。
今回はその知見をもとに、いろいろと逃げ道もあるんだよということをシェアさせていただければと思います。
~あなたには、こんな経験ないですか?~
・仕事がつらくなって追い込まれてしまっている
・やりたくない仕事を任されて、本当はすごいプレッシャーに感じてしまっている
・体調が悪くなってどうにもできない
・人間関係がつらい
・職場に行くのがつらい
・できたら少し仕事から離れたい
・仕事以外でトラブルがあり、仕事どころじゃない
・逃げたい
こんな時、ありますよね。
仕事や職場という性質上、やりたくないこと、かかわりたくない人というのは必ずあるものです。
でもやらなきゃいけない。
わかってはいる。
でもやりたくない。
逃げたい。
そう思うのは自然なことです。
ここで逃げられる方は良いのですが、まじめな方が多い日本人は、どうしても歯を食いしばって頑張ってしまい、
キャパオーバーになってボロボロになってしまう。
そんな方が多いのも事実。
まじめな方ほど、
つらい時に頑張り続ける
という選択肢しかない方も多くいます。
こちらの記事では、こういう逃げ道や制度があるよ、
いろんな選択肢があるよ、ということを知識として知っておいていただき、
つらい時に頑張り続けるしかない選択肢をもう少し広げていただければと思い、作成しています。
あなたの一助になれましたら、幸いです。
上司や先輩、人事労務に相談する
業務量の調整や人間関係のことなどであれば、ひとまずは上司や先輩に相談してみるのが一番かと思います。
「自分ひとりで抱え込みすぎていませんか?」
「仕事を振れずに、一人だけ繁忙期になってきませんか?」
「一人だけで、問題を解決しようとしていないですか?」
職場では、いろんな問題が起こります。
一人だけで抱え込んでいると、気づけることにも気づけなかったり、
見えないこともたくさんあります。
まずは話しやすい人に話すことで、良いアイデアをもらえたり、自分が見えていなかった側面に気づくきっかけになるかもしれません。
人間関係の問題など、当事者が上司だったり話しにくかったりする場合には、
人事労務の方に話してみるのも一つです。
守秘義務というものがあるので、秘密にしてくれるかと思いますが、
いろんな会社さんにコンサルしたり、従業員のみなさんにカウンセリングしていく中で、KYな人事労務の方もいることはいるみたいです。
なので、念のため、
「ここだけの話にしておいていただきたいのですが」
ということは伝えてからお話をするようにしましょう。
リフレッシュする
考えに煮詰まることは誰にでもあります。
「どうしよう・・・」
とぐるぐる考えてしまい、いいアイデアなどが思いつかない場合には(私にもよくありました笑)、
①その悩みから遠ざかる
②思い切り楽しむ(夢中になれることをする)
この二つをしていただくのが大切です。
考えすぎてしまっていると、脳の疲労もたまり、いい考えやアイデアは思いつきづらいです。
まずはその悩みから遠ざかり、ほかのことをする。
そうすると脳疲労もいったんリセットされ、違う角度から物事を考えられるようになったり、
ふとした瞬間に、「こうしてみよう」というアイデアが浮かんできたりもします。
解決していないのに、悩みから遠ざかるなんて、、と思う方もいるかもしれませんが、
そういう時だからこそ、逆にリフレッシュも大事といえます。
有給休暇を使う
これは一番取り組みやすいかと思います。
追い込んでしまう方は、きっと有給もたくさん残っていることかと思います。
つらい時や余裕がない時は無理をせず、休む日を増やしたり、
有給消化に当てましょう。
有給がない方は、お金に余裕があれば欠勤、なければ次の項目の休職をするということも一つです。
忙しいから、有給なんて使えないよ!
という方もいるかもしれませんね。
でも、それは本当にあなたのせいでしょうか。
会社は一人、二人かけたとしても大丈夫なように、適切に人員配置をしておかなければならないですし、それが会社や経営者が果たすべき責任です。
病欠で突然休んだり、身内の不幸は予測もできないですし、お子さんがいる社員の方が突然休んだり、早く帰ることだってあるでしょう。
こういったことは予測できますし、実際によくあるわけですから、人員がいなくても業務が回るように配置しておかなければなりませんよね。
それに、最悪ほかの部署から人員を確保して、業務をしてもらってもいいですし、
だれがいついなくなっても大丈夫なように、業務の適切な管理や進捗確認、マニュアルの作成、仕事の属人化も防がなければなりませんよね。
それは会社の義務です。
なので、こういった理由かあるから休めないなは、あなたのせいではなく、会社のせいです。
あなたが負い目を感じる必要はないのです。
有給は権利ですから、いつどうやって使おうが、労働者の自由です。
でもそう思ってしまう方が多いのですよね。。。
そうはいってもさ・・・と思う方は、
本当にあなたのせいなのか、本当に自分が少しだけでも休む時間さえ取れない職場なのか、
今一度考えてみてくださいね。
休職をする
医療機関に通っていて、医師の指示ありきにはなりますが、休職するというのも一つの手です。
会社には休職制度というものがあります。
会社によって休職期間をどのくらい設けているかというのは異なりますので、
「就業規則」
を一度は読んでおかれるのをお勧めいたします。
休職期間を過ぎても復帰ができない場合には、退職となりますが、
半年ほど働いている方でしたら3か月は最低でも休職期間を設けている会社さんが多い印象ですので、ぜひ知識として知っておかれるとよいかと思います。
また、会社の休職制度というのは、休んでいても会社には在籍しているよ、という制度になるので、給与は出ません(大きな企業だと、見舞金と言って一時金を会社から支給してくれるところもあります)。
そうなってしまうと収入に困りますので、会社の制度とは別に、
協会けんぽなどでは傷病手当金というものがあり、
給与の6、7割を受け取れるという制度があります。
社会保険に1年以上、1日も途切れずに加入しているなどの条件はありますが、
社会保険料をきちんと収めていて、条件を満たす方であれば、アルバイトやパート、派遣社員の方でも受け取れます。
また、傷病手当金は申請が下りたら、続けて1年半はその金額がもらうことができます。
よく、「お金の心配があるから休職はできない」と言われる方もおられますが、条件さえクリアしていれば一年半は給与の6、7割はもらうことができますので、
有給は使ってしまったけれど、まだ休みたい
長期で休みたい
という方にはおすすめです。
なお、有給がまだ残っている方に関しては、
有給を使い切ってから、傷病手当金を支給できますので、有給に関しては使い切るイメージですね。
詳細はご加入の保険組合のHPや、自分は支給ができるのかを無料で社労士さんに相談できるところもあるので、ご相談されてみてもよいかと思います。
なお、国民健康保険の方はこの傷病手当金は支給できないので、ご注意ください。
退職をする
退職をして、一度心と体をリセットする、休ませることも一つかもしれません。
休職をして傷病手当金をもらっている間は、
「早く体調をよくして復帰しなきゃ」という焦りが付きまとう方が多くいます(私も休職中はそうでした)。
金銭に余裕がある
傷病手当金はもらえない
という方に関しては、退職してしまうのも一つです。
自己都合退職ですと失業保険は申請してからすぐにもらうことはできませんが、
会社の給与はだいたい働いてから、1か月後というところも多いかと思いますので、実際の無給期間は少ないかもしれませんね。
また、ハローワークでは次の就労に向けて、勉強をさせてもらいながらお金ももらえる制度もあります。
そちらもうまく有効活用していくといいかもしれません。
退職をすると、無収入になりますが、健康保険料、住民税、国民年金を自分で支払っていかなければなりません。
自治体によって基準はまちまちですが、減額や猶予をしてくれるところもありますので、
市役所や区役所にご相談してみるといいかと思います。
転職する
お休みしなくても、職場を変えてしまえばそれで解決することもあります。
今悩んでいなかったとしても、何かあったときの逃げ道の一つ、
つらくなった時にすぐに動ける準備として転職活動を常にしておくようにすると、お気持ち的に少し楽になれますよ。
起業・独立する
今はいろんな働き方ができる時代です。
会社という枠、会社員という枠にとらわれたくない、向いていないと感じられるなら、
起業や独立をするのも一つです。
会社にいると給与として一定金額しかもらえませんが、
あなたが会社で出している売り上げというのは、本来あなたの実力で稼げるはずの金額でもあります。
何も得意分野がない、スキルになることがないという方も、今やっている仕事の業務について、見方や見せ方を変えると立派な武器や商品になります。
いきなり起業や独立は大変だと思うので、
まずは実力試しとして副業からはじめていき、徐々に副業のウエイトを重くしてくという安全な方法もあります。
今の何が自分を本当に苦しめているのか、考えてみる
頑張りすぎて追い込んでしまう
苦しい思いをする
人間関係で特定の人にイライラする
いつも怒られてしまう
など、特定のことを繰り返してしまうのには、原因や理由があります。
例えば、上司から無理な量の仕事を頼まれて断れないという状況の場合、
嫌われてもいいから上司に、
「こんなにできません、無理です」
と突き返せばいい。
案外、上司からは、
「そっか、そうだよね」
の一言だけであっけなく終わることもあります。
でも、それができない理由があるのです。
嫌われたくないという理由かもしれないし、もしかしたらそういった無茶を押し付けられるコミュニケーションをよく身近に見てきたから、かもしれません。
私のセッションでも、このあたりを探ることを重点的にしていくのですが、
本当に自分の思っていること、したいことは何なのか、
この経験の本当の意味は何か、
何が自分を本当に苦しめている要因なのか、
などを考えていくことが、解決の糸口になることもあります。
専門家に相談する
その道の専門家に相談するというのも一つです。
傷病手当金のことは社労士の方が詳しいですから、社労士さんに。
心の問題や、これからどうしたらいいのかの道筋を一緒に考えてほしい、
今の状態で自分はどうしたらいいかわからない、今後どうしようという不安がつきまとう、
ということでしたら、ぜひ臨床心理士などの専門家へ相談してみましょう。
つらい時、しんどい時は逃げたっていい、離れたっていいのです。
逃げるが勝ちの時もあります。
今我慢して、身も心もボロボロになってしまって、メンタル的な病気になってしまうと、回復には年単位でかかる方がほぼ9割以上です。
十年、何十年という単位で通っている方もおられます。
その間は医療費もかかりますし、通院の時間もかかります。
何より、一度崩してしまった体調や体と心のバランスを取り戻すのは相当な努力と時間がかかるのです。
一言で簡単にいうと、すごくコスパが悪い。
だから早めにベストな選択肢をとってほしいのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
こちらはあくまでも逃げ道の方法ですので、選択として知っていただいて、
みなさんの知見を広げていただければと思いますが、
一番いいのは、最後に記載したように、しっかりと専門家のヒアリングや援助、
カウンセリングを受けて、ご自分の状況を見つめたり、今のあなたの適切な選択肢を探ることになります。
私も1700人以上の働く方のご相談や、企業や人事労務の方へのコンサルをしたり、
自分自身も頑張りすぎて病んだり、休職して復職をした経験があります。
今のあなたにとってのベストな正解を、一緒に考えていきましょう。
物事にはいろんな選択肢があります。
正解も一つではなく、たくさんあります。
あなたが何を選んで、何を正解にするかはあなたが決めるものです。
あなたは一人ではありません。
一緒に考えていきましょう。
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