【シン・卯月絢華のシネマ馬鹿】Vol.17 イコライザー THE FINAL
原題 The Equalizer 3
見に行った場所 109シネマズHAT神戸
フォーマット 2D字幕
個人的評価 ☆3.9(Filmarksでの個人的評価)
備考 R15+指定
イントロダクション
アメリカ版『必殺仕事人』とでも言うべきドラマ『ザ・シークレット・ハンター』をデンゼル・ワシントン主演でリメイクした人気シリーズ第3弾。邦題に「THE FINAL」と付いているが多分終わる終わる詐欺。
史上最速の始末人、ロバート・マッコールが最後に仕留める相手はイタリアの巨悪。それも9秒で仕留めてしまうのだからすごい。
なお、備考の欄でも述べた通り本作はシリーズ初となるR15+指定。(ちなみに1が全年齢指定で2がPG12指定)どれだけグロテスクに仕留めるのかも見もの。
あらすじ
2度の「仕事」を経て安住の地・イタリアへと辿り着いたロバート・マッコール。その裏には「シチリア島にある覚醒剤の倉庫を壊滅させる」というミッションがあった。
9秒で覚醒剤の密売人を処刑したマッコールだったが、その際に足をライフルで撃たれて負傷してしまう。
とある医師の処置によって一命を取り留めたマッコール。彼は療養中にイタリアの街並みが気に入った様子。しかし、街をマフィアの一味が乗っ取ろうとしていた。一味は街を覚醒剤の取引先に使おうとしていて、当然のことながら住民からは反感を買ってしまう。
そんな中、CIAのエージェントであるエマと連絡を取ったマッコールは、彼女に対してマフィアの壊滅を依頼する。だが、マフィアとの待ち合わせ場所として指定されていたミラノで爆発テロが発生! エマは爆発に巻き込まれてしまい、そのまま病院に搬送される。
入院中にマッコールからある「ヒント」を受け取ったエマは、マフィアの本当の居場所を突き止める。
そして、マッコールもまた「最後の処刑」に向けて準備を進めていた……。
個人的な感想
同時期に「犬の恨みだけでのし上がった殺し屋」が上映されているので比較されがちだがこちらはこちらで地味ながら確実に相手を仕留めるという能力を持っている。マッコールさんに睨まれたら相手は死ぬ。
シリーズ初のR15+指定は伊達じゃないのか、処刑シーンは群を抜いてエグい。拳銃からナイフまで何でもアリである。もちろんマフィアが真正のクズなのでマッコールさんに処刑されて当然だろう。
一方で日常パートは安定のほのぼの系である。特に紅茶を嗜むマッコールさんはその辺のおじいちゃんっぽい。
ソニーの本気と言わんばかりのイタリアロケは景色が美しい。時間の都合でIMAXは諦めたもののこれはIMAXで見ても価値があるのではないのか。
最近のハリウッドはトム・クルーズやキアヌ・リーブスといった「還暦スター」が大活躍しているのはご存知の通りだが、デンゼル・ワシントンは御年68歳である。やっぱりレジェンドは半端ない。(本作を最後にアクション業は引退しそうだが……)
余談(映画の本筋とは関係のないどうでもいい話)
109シネマズは一部の映画館を除き基本的に某新興宗教の映画を引き受けている。しかも、よりによってHAT神戸におけるイコライザー THE FINALの上映開始時間がその某新興宗教の映画とブッキングしてしまった。
109シネマズはいい加減その某新興宗教と手を切るべきだと思うのだが、ある意味109シネマズの資金源にもなっているので手を切ることが出来ないのも現状である。
東急さん、ここは一度自分の行いを良く見たらどうだろうか? 待ち時間は2週目上映の某新興宗教の信者に囲まれて怖かったです……。(キャッシュトラック、アンチャーテッド、そしてRRRに次いで4回目)
ネタバレ注意
※ここから先はネタバレを含みます
「処刑」を経てマフィアから街を取り戻したマッコール。彼はようやく「安住の地」を手に入れた。それは街の人々や美しい街並みに感化された彼なりの感性なのかもしれない。
一方、覚醒剤の売人を追っている中で消えた年金が発見されて、それを相手に返却。マッコールの代わりにエマが年金を返却したのだが、お礼にあるメモ帳を託される。そこにはマッコールの文字で「お前は母上と並ぶエージェントになるべきだ」と書かれていた。
そして、マッコールの物語にピリオドが打たれることになった。(ちなみにデンゼル・ワシントン版の話であってTVシリーズは何度かリメイクされている模様)