【シン・卯月絢華のシネマ馬鹿】Vol.15 ジョン・ウィック:コンセクエンス
原題 John Wick : Chapter 4
見に行った場所 109シネマズHAT神戸
フォーマット 2D字幕
個人的評価 ☆4.3(Filmarksでの個人的評価)
※トンデモ日本描写で0.1ポイント減点。
備考 R15+指定
イントロダクション
キアヌ・リーブス主演のノンストップバイオレンスアクション第4弾。ワンちゃんと嫁を殺された復讐に燃えてたらとうとう世界規模の復讐劇になってしまった。
今回の彼のターゲットは謎の組織。依頼主はなんと世界のサナダこと真田広之である。そして主題歌を歌うリナ・サワヤマも出演しているのでなにかと日本に縁があったりなかったり。
もちろん復讐の対象がシリーズ最大規模だけあって上映時間も170分という超長丁場。流石にTOHOシネマズ西宮OSのIMAXだとケツが痛くなるので109シネマズHAT神戸のエグゼクティブシートで妥協せざるを得ない状態に……。(『RRR』でも思ったけど109シネマズのエグゼクティブシートはもっと普及すべき)
あらすじ
妻と愛犬を喪った報復としてロシアンマフィアを壊滅。住処を爆破された報復としてイタリアンマフィアを壊滅。流石にジョン・ウィックが失うものは全て失われたと思われていた。
しかし、拠点であるニューヨークコンチネンタルホテルが何者かに爆破されてしまう。ホテルを爆破した黒幕は「主席連合」という組織。彼らはジョン・ウィックに対して莫大な懸賞金を懸けており、抹殺すべく世界各地に殺し屋を放っていたのだ。
拠点を失ってしまったジョン・ウィックは、単身大阪へと向かう。大阪には、シマヅという殺し屋仲間がいた。彼は大阪コンチネンタルホテルを運営しており、ジョン・ウィックをそこへ匿うことになる。そんな中、主席連合が大阪コンチネンタルホテルを襲撃。ジョン・ウィックは死闘の末にシマヅを喪ってしまう。
自由を手にすべく逃亡するジョン・ウィック。その旅路はベルリンからパリへと向かっていた。旅路の中で追ってくる盲目の殺し屋・ケイン。彼は元々ジョン・ウィックの旧友だったのだが、訳ありでジョン・ウィックを暗殺すべく動く。
ケインの追手が迫る中、さらにジョン・ウィックの行く手を阻もうとする人物が現れる。「トラッカー」と名乗った殺し屋は、犬を武器にジョン・ウィックの行く手を阻もうとする。
2人の追手を振り切ってパリへと辿り着いたジョン・ウィックは、ケインから「決闘での決着」を申し込まれる。
しかし、約束の時刻が迫る中でジョン・ウィックを狙う殺し屋が行く手を阻む。
果たして、ジョン・ウィックは全ての復讐を遂行できるのか!?
個人的な感想
上映時間2時間50分に対して体感時間がほぼ半分。なんというか「濃い」作品となった。
「前3作見てないよー!」って言う人もご安心を。冒頭90秒で前3作のあらすじを超ざっくり説明してくれる。しかもポニーキャニオンが権利を持っているだけあって土曜プレミアムのノリで説明してくれるので初心者でも安心。とりあえず「犬を殺された恨みでマフィアを壊滅させまくってたら莫大な懸賞金を懸けられてしまった」ということだけ頭に入れておいたら肩の力を抜いて楽しめる。
ハイライトである222段(!)の階段落ちはCGナシの一発勝負。トム・クルーズもそうだがキアヌ・リーブスも「いつか撮影中に死んでしまうのではないか」という懸念があったりなかったり。
ちなみにFilmarksの減点対象でも述べた通りトンデモ日本の描写はもはやギャグの領域だったが、一応これでも大阪ロケは敢行したらしい。真田広之のトンチキジャパニーズがいい味を出していた。ついでにリナ・サワヤマの好演も光っていた。
トンデモ日本の描写さえ目を瞑ればシリーズ最高傑作であることに変わりはない。これ以上語るとネタバレになってしまうので詳しくは「ネタバレ注意」の項目でじっくりと語りたい。
ネタバレ注意
※ここから先はネタバレとポストクレジットへの言及を含みます
ケインとの決闘を制したジョン・ウィックだったが、彼は寺院の階段で力尽きてしまう。そして、墓の中へと埋められた。遺言として「俺が死んだら墓石に"妻を愛した夫 ジョン・ウィック"と刻んて欲しい」という言葉を遺した通り、彼の墓石には「妻を愛した夫」という言葉が刻まれた。
ポストクレジットでジョン・ウィックを弔うケイン。しかし、フードを被った人物がケインを刺そうとしてしまう。フードを被った人間の正体は……シマヅの娘であるアキラ。恐らく、シマヅの仇討ちとしてケインを刺そうとしたのだ。
そして、ケインに対して刃が向けられたところで画面は暗転。字幕監修:松崎広幸のクレジットで終了してしまう。
ジョン・ウィックは本当に死んでしまったのか? その謎は……キアヌ・リーブスの気分次第なのかもしれない。(第5作希望)