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和泉屋・水窪本町思い出写真展を開催するにあたりまして

 改めましてはじめまして。
この度、100年以上続いた歴史ある和泉屋旅館で新たに商いをさせて頂く事になりました。
水窪の方々には既に和泉屋のぴんちゃんと呼んで頂いてます。
 正直なところ、不動産情報サイトSUUMOで和泉屋の写真を見るまでは、お恥ずかしながら水窪の地名も読み方も和泉屋旅館さんの事も全く存じ上げませんでした。
ただただ和泉屋旅館の写真に一目惚れし、実物を見てみたいという思いで都内から水窪までの経路を検索し、出てきたルートを見ながら、「ん!?これ、浜松市なんだよね!?」と自分に問いかけ、何度か検索し直したほどです。
 そして内見の日、初めて飯田線に乗り、車窓に流れる天竜川や茶畑、水窪駅から眺める街並み、そして和泉屋さんの佇まいに言葉にできないほどの感動と興奮を覚え、まさにビビッとキタ一目惚れでした。
こんなに歴史のある建物で商いをさせてもらえるチャンスはもう二度と巡って来ないかもしれない、他の誰かじゃなくて絶対に自分がやりたい!!
そういう思いから、あの一目惚れした看板の文字「旅館和泉屋」もそのまま遺したくて、旅館業はできませんが(不動産契約時に消防法の都合上旅館業と民泊は不可と言われたため)、不動産屋さんづてで和泉屋旅館のご親族に許可を頂き、看板も店名も和泉屋のままにする事にしました。
 そして現在、都内と水窪を行ったり来たりしながらまるで行商の様な事をしておりますが、水窪の方々と触れ合うにつれ、「和泉屋で結婚披露宴したんに」とか「結納した」とか「子供の七五三やら節句の祝いをやったねぇ」など、その他、成人式に同窓会に水窪祭りに、とにかく人生の節目や季節の変わり目には必ず和泉屋で宴会だったのではないかと思えるほどの思い出話をたくさんお聞きし、そして和泉屋さん店主ご夫妻が、観光客だけでなく街の方々にどれだけ愛されてきたかを知り、皮肉にも、私が和泉屋さんで商売をする様になってから、和泉屋旅館に泊まってみたい、店主ご夫妻にお会いしてみたい、という思いが日増しに強くなりました。
内装改装前の和泉屋を見ておきたいというお声を街の方々から頂戴し、そして私も逆に「自分の知らない和泉屋旅館を見てみたい」という思いから、今回の館内一般公開と写真展を思いつきましたが、文化会館をはじめ、水窪の皆様方からこんなに貴重なお写真や資料をたくさんお借りできて感謝の気持ちでいっぱいです。

写真展につきましては、廊下や畳にささくれや釘が出ている場合があり危険なので、必ず各自スリッパご持参でお願い致します。スリッパの無い方は見学をお断りします。
また写真展当日3日間限定で2階の宴会場を解放しての昔を懐かしんで頂けたらと飲食営業も致します。宴会場は暖房がなく非常に冷え込みますので、各自座布団を必ずご持参下さい。
徒歩圏内の方は基本的に徒歩でのご来場をお願い致します。

そしてもう一点。
和泉屋の様な歴史的建造物を私ひとりの力で維持保存していくには、資金的にもかなり難しく、実は内見の際に建築屋社長と大工さんに同行して頂きましたが、屋根と壁の補修工事は早めにする様にとの事でした。
内装に関しては老朽化している部分だけを自力で補修や改装をする予定ですが、屋根と壁は素人には無理なため、大規模補修になるかと思います。
そこで皆様にお願いなのですが、写真展当日、外装修繕費のみご寄付を募る予定です。
身勝手なお願いではありますが、和泉屋旅館での思い出を大切にされてきた皆様とご一緒に、これからも和泉屋を守っていける様、そして愛される和泉屋でいられ続ける様頑張りますのでご協力のほど宜しくお願い致します。

    水窪和泉屋 福女将和泉屋ぴんころ

和泉屋・水窪本町思い出写真展と館内一部公開
2023年3月4日(土)~6日(月)
各日14:00~21:00
持ち物:スリッパ・座布団

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ぴんちょろ
浜松市天竜区水窪の新店和泉屋の屋根と外壁の補修工事に使わせて頂きます。 よろしくお願い致します。