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ここは大久保百人町O-cha'cco烈伝

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大久保百人町にあるわずか1.5坪の立ち呑み屋O-cha'ccoで巻き起こる様々な出来事と、これまで出会ってきた愛すべきお客様やどこか憎めない人達との忘れられない話を、1話読み切り…
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#歌舞伎町

【第1話】ある女性の話。

 その女性は、当店の開店当初、いや、まだ店の工事中の時から話し掛けて来た。 「ここ、何ができるの?」 から始まって。 うちが糸ノコでカウンターをギコギコしてようが、サンダーで磨いてようがペンキ塗りに悪戦苦闘してようが、人の都合もお構い無しに話し掛けてきて、内容はその女性の身の上話。 サンダーの音と電車の音と自分本位な身の上話で時々何を言ってるのか意味がわからない時もあるけど、そんな時はテキトーに相槌を打ってる。 とにかく、北関東訛りのある早口で身の上話しかしない。 お歳は当時

【第5話】出会ってはイケナイ男

 口開け(その日の1組目のお客様)、 「1杯いい?」 と、スーツ姿で胡散臭く固められた髪型に早口で高めの声。 頭の中で一瞬躊躇した。 ハッキリと覚えてる彼の名を呼んでもいいものかどうか。 ほんの一瞬躊躇したが、やはり懐かしさのほうが勝ってしまい、その瞬間 「はっしーだよね!?」 と口から出でしまっていた。 「えっっっ!?えっ!?俺の事知ってるの!?」 「歌舞伎町の立ち呑み屋で笑」 「あーーーーーーーーー!!!みぅちゃん!!」 久しぶりに歌舞伎町の通り名で呼ばれた。 「思い出し

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【第3話】香水兄さん

 口開け(その日の1組目のお客様)で1お人のお客様がご来店。 見るからにホストっぽい黒いスーツ。 小柄で色白のほっそいほっそいお兄さん。 それ以上に気になったのが香水。 もう一瞬で店の外も中もあたり一面そのニオイになった💦 たこ焼きの油のニオイを打ち消すほど😂 今思い返しても、お客様歴代1位2位を争うほどの香水のキツさ。 「呑むだけでもいいかな?」 「どうぞ〜」 「よかったらお姉さんも1杯飲んでよ。」 「ありがとうございます!!お兄さん、沖縄ご出身?」 「やっぱりわかる?」

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