10年後、米国エネルギー省（DOE）は、不可解にもこの技術を中国に譲渡し、米国企業がこの電池を製造するのを阻止した。
米国が資金提供した新型電池技術を中国に譲渡
引用元 The New American
10年後とは、2012年から。
2012年、ワシントン州ムキルテオに拠点を置く米国企業ユニエナジー・テクノロジーズは、パシフィック・ノースウエスト国立研究所の米国人科学者が生み出した設計に基づく電池、バナジウム・レドックス・フロー電池の製造を開始しました。10年後、米国エネルギー省（DOE）は不可解にも、この技術を中国に譲渡する一方で、米国企業がこの電池を製造することを阻止してしまった。
政府の研究者たちは、混合液を使ってバナジウム・レドックス・フロー電池を開発し、既存の電池技術のほぼ2倍のエネルギーを蓄えることができ、長期間の使用でもほとんど劣化がないことを確認した。この発見は、劣化した電池の交換にかかる高いコストの問題を解決し、電気自動車のような大型電池駆動の機器の普及をもたらす可能性があります。
最近のNPRの記事で報告されている通りです。
この電池は冷蔵庫ほどの大きさで、家一軒分の電力を持ち、何十年も使用できる。エンジニアは、人々がエアコンの横にバッテリーを置き、ソーラーパネルを取り付け、グリッド（送電網）を離れて皆が幸せに暮らす姿を想像しました。
「米国のUniEnergyという会社で働いたエンジニアの一人、クリス・ハワードは、「期待以上のものでした。「設計どおり、期待どおりの働きをするのを目の当たりにしたのです」。
まず、研究者が30年も使えるバナジウムを使った高出力電池を作るまでに、6年の努力と1500万ドルの米国納税者の資金を必要としました。このプロジェクトの主任研究員であるゲイリー・ヤンは、2012年にDOEから電池の製造ライセンスを取得し、UniEnergy Technologies社を設立した。
ヤンは、この電池プロジェクトにアメリカの投資家を集めるのに苦労していたが、実業家の劉延輝と彼の会社である大連栄科電力有限公司が、中国の資金を提供してくれるようになった。大連栄科電力有限公司
楊斌氏はNPRのインタビューで、「ほとんどの大手投資銀行と話をしたが、どこも電池に投資したがらなかった」と語った。楊はNPRのインタビューで、「銀行は、電池が利益を生むよりも早く、投資に対する見返りを求めている」と語った。
栄家電力はプロジェクトに資金を提供し始め、その後製造に関わるようになり、最終的には製造のほぼすべてを行うようになった。2019年、UniEnergyはエンジニアたちに、1年のうち4カ月は中国に住んで仕事をするようにと告げた。UniEnergyはもはや、DOEのライセンス条件を満たすだけの電池を米国内の施設で製造していなかったのだ。
2021年、ヤン氏はライセンスをオランダのヴァナディス・パワー社に譲渡し、アメリカの労働者を完全に切り捨てることを決めた。ヴァナディス・パワー社は、製造の一部を中国からドイツへ、そして最終的にはアメリカへ戻す長期計画を持っていたのである。ヴァナ・ディス・パワー社では、欧州連合（EU）の製造要件により、この計画のドイツでの段階を先に進めなければならなかったと、ヴァナ・ディス・パワー社の幹部は語っている。
現在、新しく設計されたバナジウム・レドックス・フロー電池は、中国・大連の中国企業が製造しており、UniEnergy社はワシントン州の会社を閉鎖し、連邦破産法11条の適用を申請した。
NPRが報じたとおりです。
中国企業はこの技術を盗んだのではありません。彼らに与えられたものです - 米国のエネルギー省によって。最初は2017年にサブライセンスの一部として、その後、2021年にライセンス譲渡の一部として。NPRとNorthwest News Networkの調査によると、連邦機関は技術と雇用の海外移転を許可し、独自のライセンス規則に違反しながら、複数の事例で米国の労働者のために介入することを怠っていたことがわかりました。
2021年、UniEnergy社の誰かがDOEにメールを送り、アメリカの科学と納税者の資金で開発されたバッテリーが、中国企業とそのヨーロッパのパートナーのものになることを告げました。"我々はVanadis Powerとの取引を確定するために働いており、彼らは技術的専門知識の適切なブレンドを持っていると信じています。ヴァナ・ディス・パワー社との取引は、あなたの承認を待って実行する準備ができています......」。
DOEは、「ライセンスを譲渡する前に確認が必要で、UniEnergyの2番目の社員にメールを送った」と回答した。NPRによると、「2人目の社員から1時間半後に返事があり、ライセンスはVanadis Powerに移管された」という。
DOEは、ヴァナディス・パワー社が米国企業かどうか、米国で製造する意思があるかどうか、誰も確認しなかったようだ。同社のウェブサイトには、電池を中国で製造する予定であることが記載されていた。
DOEは、バイデン政権が昨年夏、抜け穴を塞ぎ、より多くの製造を米国内で行うために新しい規則を設けたと述べた。また、「審査はしばしば企業による『誠実な開示』に依存しており、ユニエナジー・テクノロジーズのような企業が何も言わなければ、米国政府は知ることができないかもしれない」とも述べている。
2018年、政府説明責任室は、DOEには、時代遅れのコンピューターシステムと、研究所全体で一貫性のない貧弱なポリシーにより、ライセンスを適切に監視するためのリソースが不足していることを明らかにした。
米企業フォーエバー・エナジーが1年以上前にユニエナジーのライセンスについて懸念を示した際、同社の最高財務責任者ジョアン・スキバスキーは、DOEがユニエナジーのライセンスは遵守されていると述べた後も、彼女や他の職員が繰り返しDOE職員に警告したと述べている。
NPRが報じたとおり。
"国立研究所が米国での製造を要求しなかったのはどうしてですか？" とSkievaskiは尋ねた。"ライセンス違反というだけでなく、我が国に対する違反行為だ"
エネルギー省がライセンスを取り消した今、Skievaskiは、Forever Energy社がそれを取得するか、同様のライセンスを取得することを望んでいると語った。同社は来年ルイジアナ州に工場を開設し、製造を開始する予定だ。アメリカの技術者は、このようなチャレンジに向いてないというのが、彼女の言い分である。
「そんなのでたらめだ。「私たちは、この技術でやっていく準備ができているのです」
テクノロジーサイトのThe Registerは先週、バナジウム・レドックスフロー電池の一部は米国で製造されているものの、この種の電池技術に特化した米国の生産拠点は現在存在しないことを伝えています。
これは、腐敗しているとは言わないまでも、無能な政府が中国の技術盗用を許しているという、もうひとつの悲しい話である。納税者、アメリカの雇用、そしてアメリカの優れた技術的進歩の犠牲の上に成り立っているのだ。
米国エネルギー省(DOE)がアメリカを弱体化させている張本人。バイデン政権。この黒幕はどこの誰なのか？
第16代エネルギー長官
ジェニファー・グランホルム(民主党)
カナダのバンクーバーでスウェーデン系の移民家庭に誕生。
自動車業界の不振に悩むミシガン州で、新規雇用・インフラ促進・労働者の高度技術訓練の実施を掲げた。
その様な人物が許可を出したのか？産業も雇用も技術すら中国へ渡し、何もかも失う愚行で、一から築きあげてきたものを破壊した。
国民の税金を運用して開発された技術を守らずに、中国をはじめ他国に渡すのは、自己利益の追求者としか思えない。
日本も他国のことを言えないほど腐敗しているけど・・・。