今週の花 「モノフィラス」
1. モノフィラスの花
モノフィラスは
ヒガンバナ科スイセン(ナルキッスス)属の多年草球根で
山野草に分類されています。
学名は「ナルキッスス カンタブリクス」で
同じ科属で黄色い花を付ける「ナルキッスス・バルボコディウム」も
園芸店で見かけるようになりました。
モノフィラスは小型の原種スイセンで
1月頃から開花が始まります。
ペチコートスイセンとも呼ばれるように
ペチコートのような形状の白い花を咲かせます。
咲き始めは花弁にシワが寄っているので
よりペチコートっぽく感じてしまします。
耐寒性は比較的強く夏場は針状の葉は徐々に枯れていきます。
少しでも長く残して球根の成長を促すようにします。
地上部が枯れたらそのままでも翌年も芽が出ますが
できれば掘り上げて少しだけ乾かし土壌を整えてから
再び植え付けておくと良いようです。
球根類はヤマユリなどもそうなのですが
ウイルス感染が最も怖い病気なので土壌の整備は
大切な作業です。
肥料は芽出しの頃から定期的に与えると
花付きは良くなります。
草丈は10~25cmほどです。
土壌はほぼ中性を好みます。
土は軽めのものよりも有機質に飛んだ重めの土に植え付けます。
2. モノフィラスとフォリオスス
カンタブリクスの中でも
モノフィラスとフォリオススはよく似ています。
フォリオススは、モロッコのミドルアトラスマウンテンに自生します。
モノフィラスは、モロッコ、アルジェリア、スペイン南部に自生します。
フォリオススは丈が30cmほどでモノフィラスよりも葉が長く
モノフィラスに比べるとしっかりと茂ります。
一方、
モノフィラスは丈が15~20cmほどで葉の量もとても少なく華奢です。
元々は一つだった種が地殻変動など何らかの影響を受けて
生存する環境に変化が生じたのでしょう。
育つ地域に順応した姿に変化していったということでしょう。
園芸店ではどちらもモノフィラスとして出回っているようです。
見かけることがあったら
観察してみてくださいね。
あなたはどちらと出会えるかしら・・
愛らしい原種スイセン
是非お庭で育ててみませんか。
今週の庭の様子
本日のお話はここまでとさせていただきます。
最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございます。
Cat Rosesの庭より
パーソナリティは
cat roseでした。