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今週の花 「フクジュソウ」


1.  フクジュソウの花

フクジュソウは
キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草山野草です。
学名を「アドニス ラモサ」
草丈は10~20cm
2~3cmほどの黄色い花を付けます。

フクジュソウの仲間は日本の他にも
中国やヨーロッパの高山地域にも自生しています。

耐寒性は比較的強く
芽を吹いてから
花が終わり晩春に葉が枯れ休眠するまでは
日当たりを好みます。
実際には2ヶ月半〜3ヶ月で
地上活動を終えてしまいます。

土壌PHは6〜6.5がよいとされています。


2.  日本に自生するフクジュソウの種類

日本に自生するフクジュソウは
4種あります。

①フクジュソウ Adonis ramosa
②キタミフクジュソウ Adonis amurensis
③ミチノクフクジュソウ Adonis multiflora
④シコクフクジュソウ Adonis shikokuensis

です。

 ①フクジュソウ Adonis ramosa

フクジュソウは北海道から九州まで自生しています。
フクジュソウはキタミフクジュソウのような細毛が葉にありません。
他のフクジュソウと違い茎は中実です。

 ②キタミフクジュソウ Adonis amurensis

キタミフクジュソウは北海道の北見地域に自生し、
茎に花が一つしか付きません。
萼片の長さが花弁の半分ほどで、
葉が伸びはじる時に羽裏に白い細毛があります。

 ③ミチノクフクジュソウ Adonis multiflora

ミチノクフクジュソウは福井県勝山市に自生し、
市の天然記念物に指定されています。
フクジュソウの中では20cmほどに成長します。
茎と葉の色は赤で緑ではありません。
茎には花が一つで開花期は他の花より遅くサクラと同じ頃です。

 ④シコクフクジュソウ Adonis shikokuensis

シコクフクジュソウは九州の熊本と四国に自生し、
細毛は全くなく、茎の断面は中空です。

よく観察しないと違いはわかりにくいですね。

余談ですが、福寿草の科属と同じ植物に
フクジュカイ(福寿海)があります。

 ⑤フクジュカイ Adonis Fukujukai

フクジュカイは江戸時代から栽培されている古典園芸植物です。
フクジュソウとミチノクフクジュソウの交雑種で
筑波山に自生しています。

園芸店ではフクジュソウとして流通していることが多いですが、
本来の福寿草よりも花が大きめです。


早春のまだ寒いこの季節に
芽を吹いて黄色い花をさかせるフクジュソウ。
とても育てやすい山野草ですので
皆さんもこの春から育ててみては如何でしょうか。

本日のお話はここまでとさせて頂きます。

有意義な週末をお過ごしくださいませ。

Cat Rosesの庭より
パーソナリティーは
Cat roseです



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