食材のダブルブッキングはコミュ不足のヒヤリ・ハット。

さて、珍しくひとりでカフェに来ている。家から10分ほど自転車で移動したところにある、焼きたてパンが食べられるイートインカフェへ、ひとりで来て座っている。遅めに起きたので、急いで予約していた整体へ行き、その帰りである。

朝から旦那さんと少しケンカというか、ボタンの掛け違いがあって、それをやいやい言って急いで出かけたので、余計に疲れた。その原因は旦那さんが買ってきた食材のダブルブッキング。しかも、旦那さんは良かれと思ってやったことなのだ。

生理が始まって、仕事もあり、この最近の気温の落差でもあって、しっかり寝れないせいか疲労が抜けない。旅行とそのあとに相撲巡業を見に行ったりして、楽しいことを連続でしたんだけど、思いの外、疲れがたまって回復が遅いのがアラフィフ所以か。

そんな疲れと生理の影響でイライラしがちな状態。気をつけなきゃな~と自覚してはいたけど、やはり日頃のストレスもあって文句を言ってしまったなー。

食材のタブルブッキングとは、朝から皮膚科に出かけた旦那さん、帰りにスーパーに寄って、鍋物や焼きそば等の食材を買い込んで帰ってきたのだった。疲れて二度寝していた私がまだ寝起きの状態で、旦那さんのリュックサックから次々と食材がダイニングテーブルに出されるのを見て、それ、すでに昨日の仕事帰りに、私が重い思いをして買ってきた食材と一緒なんだけど!とクレームが出てしまったのだった。なんで、事前に冷蔵庫を見て確認するなりしないのか、前日に自分が料理するとか買ってくるって言ってくれないのか、と。

土日に料理をしようと考えてくれてるのも、買ってきてくれるのも嬉しいし、ありがたい。だけど、金曜の仕事帰りに疲れた身体に鞭打って、重い足を励ましてスーパーにわざわざ寄り、土日の昼晩の献立を計画立てて考えて、背中のリュックによいしょと詰め込み、手にもショッピング袋に下げて、持ち帰ってきた私の苦労たるや。

仕事が終わった後も、頭をフル回転させて家事のことを考えて、予測して先回りしてあれこれ準備したり買い出ししてる、この絶え間ない日常業務、負担。家事分担すれば良いとは簡単にはいかず、現実的には残業で帰りの遅い旦那さんに料理分担は難しい。必然的に先に帰れる私の分担になる。

結婚してお互いの健康に責任があるし、食べたり洗濯したり、足りない日用品を買ったりは、さぼったって誰も代わりにやってくれないわけだし、家事全般をやることは当たり前、お互いのため、どちらかが分担してやることに、何の良い悪いも無い。
それを自分が決めて望んで、食べたいものがあるからと料理をしたり、清潔にしたいからと洗濯をしたり掃除をしたりしてることをやっぱり、負担、と感じてしまうのは嫌だけど、事実。

誰からも強制されたことじゃなく、自分で選んで決めて始めた結婚、2人の生活、家事、仕事。なのに、家事については、やっぱり負担と思ってしまう。私の人生であとから追加されたタスク、だからかな。仕事をずっとしてきて、それが人生の大半の時間を占めてるので、今までだったら仕事がメインだったけど。その仕事もしんどいなー、と最近のずっと密かに悩んでる課題ではあるんだけど。

負担、苦労、先回りの準備、休むこと無い日常生活の快適な維持。それが、旦那さんが良かれと買ってきた食材のダブルブッキングで、全部プラン変更になるのが嫌なのだ。腹が立つのだ。台無しにされた気持ちになるのだ。

何回かこういう事があって、その度に文句は言うけど、仕方ないから自分の買ってきた食材の使用プランを、後回しにするなり練り直しすることにしていた。せっかく考えた献立を考え直さなきゃいけない、その小さなストレスを持ちながらも、旦那さんの作りたいようにしてもらってた。口は出すけど。でも今回は鍋物、焼きそばと、かなり食材が被ってて慌てた。白菜とかキャベツとか、ほんとに早めに献立を考えて消費しないと、置いておくとダメにやりやすい食材だから。

そんな話を出かける前にしながら、ああ、これは逆にむしろ2人の生活をまわす上で、絶対にしなきゃいけないコミュニケーションだな、と分かった。

大したことの無い、重要でも、特別でも、感動する話題でもないけど、土日にお互いに予定がどうなってるか、あらかじめ分かってる事だし、食事どうする?何か買ってきてる?もしくは買ってこようか?誰が作る?他に不足してるものある?困ってることある?不便なことある?って、仕事みたいに打ち合わせをすべきなんだ。

私生活に仕事みたいに打ち合わせをと思うのは嫌だけど、たぶん、こういう些細なこと=ヒヤリ・ハットが、夫婦不仲の芽になるんじゃないかなと思った。食材が被ったって大したことない、といえばそうだけど、そうじゃなくて、事前に互いに確認を取ってないことが問題なんだよなー。
私も自分が土日料理することがほとんどなので、自分が作るものと決めて買ってきてたことを、旦那さんに話してなかった。相手がどういう思いで何のために何を準備したかとか、その手間隙かけた時間と労力を無駄にしないことが大切なんだよな。

あーもう、できれば土日は完全に家事から解放されたい。何にも考えたくない。スーパーやドラッグストアに一歩も寄りたくない。あれが足りなかったかな、これを買っとかなきゃとか、そんなことで頭を占めたくない。毎日献立を考えるのがイヤだ、と嘆いていた母親のセリフが思い浮かぶ。

まぁ、今夜と明日は旦那さんが買ってきてしまった食材を使って、彼に料理してもらおう。私好みの料理、味付けじゃないかも知れない。せっかく作ってくれても、そういうことが多いので、美味しく食べれないこともあり、それもストレス。

でも、少しずつ、そういう違いを調整していくことが、2人きりの生活なんだろう。ケンカで終わるのではなく、ヒヤリ・ハットの芽として、しっかり誤魔化さずに見ていく。結婚生活を維持していくために、しょうもないことだけど、おろそかにしてはいけない気がするから。



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