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凝り固まり。さびない人になろう

生き物たるもの、動いていないと「凝り固まる」なぁと30歳を越えたあたりから痛感している。

身体を動かしていないと身体が凝り固まるし
恋愛していないと恋愛欲が凝り固まるし
ときめいていないとときめきにくくなるし
どうでもいいものばかり食べていると食欲がわかなくなるし
なんならセックスだってあまりにいたしていないと性欲がわかなくなる。
女子トークでは「なんならやり方忘れたわ笑」って、本当よくある話。

なんとなくの欲は、自分の中に残っている気がするもので
「お腹は空いてるし何か食べたいんだけど、特別なにか食べたいものがあるわけではない」ようになる。

何が食べたいのか、わからない。
きっとそんな人たくさんいるんじゃないかしら。

美味しいものや食べたいものがあるときは「このお店も食べてみたい!このメニュー美味しそう!」と尽きないときもあるのに
同じ人間でも、感情を動かしていないと無欲になるのだ。

先日書いた「無気力状態」もまさにそれで、最初は普通に欲求があったのに
それが満たされないことが続いた結果、欲求が薄まり
「なにかしたいのになにがしたいのかわからない」となる。

今まで出来ていたこともできなくなったりする。
思春期によくもまぁあんなに打ち込めていたものだと思えるくらいやり込んだはずのスポーツも
長らくご無沙汰なうちに「やりかたを忘れる」なんてことも。
正確には、頭では覚えているつもりでも身体がついてきていない。
長らく鍛えたコツやカンも、活用しなければ鈍っていき、
身体なんてわかりやすく錆び付いている。
もちろん、再度やり込めば、経験がある分早くカンを取り戻すことはできるだろう。
けれども、当たり前に出来ていたはずのことが今は出来ないという事実にガッカリしてしまう。

頭もどんどん凝り固まるけれど、
身体や感情は幸せに直結していると思う。

「うわぁおいしい!」
「あぁ好きだなぁ」
「楽しい!ずっとやっていられる!!!」

感情の起伏はとても大切で、生きてる実感さえ湧く。
身体が軽いと感情も動きやすいように思う。

昔「さびない、人」というキャッチコピーが流行ったけれど
今大人になって、「うまいこというよね、本当に」と
えらそうにふむふむと納得している。

頭も体も心も、動かさなければさびるのだ。

フットワーク軽く、朗らかに笑い、なんでもないことにいちいち感動する。

それさえ抑えていればきっと世界一幸せものになれる。

私はあまり積極的に身体を動かしたいというタイプではなかったけれど、妊娠出産でガチガチになった身体を動かすと、
生まれて初めて「あ、ストレッチが気持ちいいってこういうことか」と実感できた。
いやもちろんガッチガチに凝り固まってる上に過去の栄光なんぞなく生涯「私身体固いんよね」を貫いてきたので
多分まだまだ先は長い。
でも、「もっと伸びるようになったらもっと気持ちいいんだろうな」と思えるくらいにはなれた。

そしてストレッチを1週間もサボろうもんなら
またガッチガチもガッチガチ。
身体をひねるのも「グギギギギ」と音がなりそうなくらいぎこちなく、違和感。

あーーー、錆びてるな。

動きあるもの全ては、動かさなければさびていく。
毎日毎日、私の目の前で美しい伸びを見せてくれる猫をみていると
私は猫以下だわ、と感じる。

本能のままに、気持ちいいこと。大切なことがわかっているのだ。

起きて伸びをすると、気持ちがいい。
自分のぎこちなさを「実感」できる。

もっとしなやかでいられたら私はもっと幸せなんじゃなかろうか?

こんなことを考えるようになったのも、大人になったから。
でも、若いうちから知っていて損はないし
今身体が動いている以上、何歳だって遅くはない。

YouTubeみながら初心者ヨガ。
ちょっと試してみてほしい。

心も身体も、アソビが生まれるほどの余裕を。
もっともっと、動かしてみよう。

目指せ、さびない人!

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