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偏見が始まる時。直感とのせめぎ合い
偏見が知識不足というのは、とても簡単。でも、そこには大きな理由(目的)があって、その目的を明確にしないと、進めないのではないか、と、思う経験をした。
基本的に我が家の息子たち2名はとても仲良しで、よく一緒に遊んでいる。が、ある日、次男が泣きながら、長男の手を振り払っている現場にでくわした。「お兄ちゃん、僕に触らないで!嫌なんだから!絶対に!!!」その剣幕たるや凄まじく、あっけにとられていたら、長男の方も、泣きながら、弟くんが急に意地悪するんだと、私に訴えてきた。
次男になんでお兄ちゃんに急にそういう事をいう必要があると思ったのか、聞いたのだけれども、全然答えない。でも、お兄ちゃんに意地悪されたのかと聞くとそうではないと答える。じゃあなんで?ときくのだが、だって嫌なんだもんの一点張り。
絶対に怒らないからと、次男だけ別室に連れて行き、ようやく聞き出した。
その前日より、長男(小4)の手に赤い湿疹ができ、なかなか辛そうだった。あまりに痒そうだったので、病院に行き、薬をもらった。病名としては蕁麻疹。
そう、次男はこの長男の蕁麻疹を警戒していたのだ。
泣きながら、次男は私に訴えた。
僕はあんなに痒くなりたくない。病気って触ったらうつるんでしょ。僕はなりたくない。と。
久しぶりにクラっとした。
次男は本気でうつると思っている。蕁麻疹という病気は触ってうつるものではない。これを知識不足だと非難するのは簡単なのだけど、もし、ここで非難してしまったら、次男が大好きなお兄ちゃんを無下にしてまで感じた「嫌だ!」という気持ちを押し込めて嫌なものにしてしまうのではないかと思ったのだ。
まず、私は、次男を褒める事にした。
お兄ちゃんにひどい言い方をしたのは、間違いないのだけど、自分自身をちゃんと守ろうとした彼の行動には敬意を払いたかったのだ。
それを伝えると、泣きながらくってかかってきた次男の動きがとまった。
落ち着いたところで、確認してみた。
「お兄ちゃんの蕁麻疹、うつるものだと思ってる?」と。
すると案の定、大きく頷いた。
「だって、僕が鼻水を噛んだティッシュをごみ箱に捨てなかったら、うつるからやめてってお母さんいうじゃない。」
「そうだよ、鼻水は風邪をうつす。それはウイルスのせいだからね。でも、お兄ちゃんの蕁麻疹は違う。もしも、うつる病気の時はお母さんがちゃんとお伝えするよ。」
そこから、世の中にはうつる病気とうつらない病気があることを伝え、
「うつらない病気なのに、何度も触るなって言われたらどうかなぁ。お互いに知らない時もあるから、最初の一回は仕方ないと思うけど」
と、聞いてみた。
次男は、「うーん、、、、」と言ったきり、ハッキリとした返事はしなかった。
言葉にならなかった部分に、次男の中の葛藤がある気がして、それ以上、話しかけることはやめてみた。子どもにはじっくり言葉を選んで欲しいと思うので。
この対応が正しいか、正しくないか、は、まったくわからない。
けど、自分が感じた危険アラートは直感につながる。これを肯定できる機会と、周りの状況を知って行動を変えるタイミングがある、という事を、次男にちょっとでも伝えられたらいいなと思っている。これがどのように変化するか、は、次回、報告をまて(笑