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ローカル動作のDeepSeek-r1に【政治的正しさ】を聞いてみてCyberAgent日本語チューニング版と比較してみた話

はじめに

※ 特に政治的意図はありません。

中国に限らず、AIの【政治的な内容の扱い方・表現方法】はこれからのAI社会にとって重要な課題になると思います。

中国LLMは隠さずストレートに顕著なので、その傾向が確認できます。

日本語チューニング版と比較する事で、どの程度ブロックが外れているかの確認にもなります。一般的なLLM脱獄チューニングも似たようなものなので、ある意味、脱獄した中国LLMと言えます。

※ ただし、Qwen2アーキテクチャ蒸留版の14B・Q4K_Mモデルです。

■ DeepSeek-r1オリジナル

■ Cyberagent日本語チューニング版

クマのプーさん

DeepSeek-r1オリジナル

リーズニングなしで即答です

Cyberagent日本語チューニング版

かなりブロックが外れてるように感じます

領土問題

DeepSeek-r1オリジナル

リーズニングなしの即答です

Cyberagent日本語チューニング版

天安門事件

DeepSeek-r1オリジナル

やはりリーズニングしないですね

Cyberagent日本語チューニング版

国際紛争

DeepSeek-r1オリジナル

まあ、即答ですね

Cyberagent日本語チューニング版

まとめ

Deepseek-r1オリジナルでは、【政治的に正しくない】問題をリーズニングなしに即答するようになっていますね。

日本語チューニング版ではほとんどブロックされないようです。どうやらリーズニングも含めて【政治的正しさ】を強制させるのは難しいようです。

中国AIに限らず、AI全般に関する問題として、政府やAI企業が独善的に決める【政治的正しさ】に注意が必要な事を改めて感じさせられます。

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