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FXの1000通貨・10000通貨とは?必要証拠金や1pipsはいくらなのか解説
FXでは取引する際、「取引通貨数」や「通貨単位」、「Lot(ロット)」などが関わります。
これらには「1,000通貨」や「10,000通貨」などの種類がありますが、初心者の場合、言葉自体にあまり馴染みがないでしょう。
しかしFXトレードで収益を上げるには、このような数量に関する知識を持ち、どの程度の資金を用意するのかなどを把握しなければなりません。
通貨数を小さくすれば、少ない証拠金で取引できます。
また、レバレッジを利用すれば大きな通貨数で運用することも可能です。
この記事では1,000通貨や10,000通貨が日本円でいくらになるかや、必要証拠金がどれくらい必要なのかなどを説明します。
また同じくFXでよく使われる単位であるpipsや、国内外のFX業者の違いについてもお伝えするので参考にしてください。
FXの1,000通貨とは?
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1,000通貨とは、取引する通貨の数量です。
FXでは、FX業者や通貨ペア・銘柄ごとに、取引できる最低数量が決まっています。
多くの場合「1」「100」「1,000」「10,000」などが使われますが、この中で最もよく使われるのが「1,000通貨」です。
ここで示される「通貨数」は、単純にその通貨における数量を示します。
例えばドル/円の通貨ペアでの「1,000通貨」なら「1,000ドル」、ユーロ/円なら「1,000ユーロ」になるということです。
仮に1ドル=130円で1,000通貨の取引をしたならば、1,000ドル=13万円分の取引を行っているという意味になります。
1,000通貨=1,000円ではないことに注意しましょう。
「通貨」という単位を用いる理由
FXで扱うことのできる通貨ペアの種類は、多岐に渡ります。
その中で取引に関する情報をまとめて表現するには、共通的な言い方が必要です。
「1,000ドルを注文した」「1,000ユーロを注文した」などでは、バラバラになってしまうでしょう。
そこで「通貨数」や「通貨単位」という表現を用い、取引量の指定などを行うのです。
例えば「最低取引単位=1,000通貨」と定めれば、通貨ペアが「ドル/円」でも「ユーロ/円」でも通用します。
なお、最低取引単位はFX業者が通貨ペアごとに設定していますが、それより小さいサイズでの取引はできません。
例えば最低取引単位が1万通貨の場合、1,000通貨での取引はできないということです。
そのため、少ない資金で取引したいなら、最低通貨単位がどうなっているか事前に確認しておく必要があります。
10,000通貨との違い
1,000通貨以下の取引のことを、一般的に「少額取引」と呼びます。
少額取引はリスクを抑えて取引できるのがメリットです。
それに対し10,000通貨になると「少額」とは認識されず、一定規模の取引量となります。
例えば1ドル=130円の場合、1,000通貨ならば、13万円分の取引量です。
しかしそれが10,000通貨になると、130万円分の取引量になります。
その分、利益を得た場合の金額は大きくなりますが、損失を出した場合のマイナスも大きくなってしまうでしょう。
一方、1,000通貨は10,000通貨に比べて取引量が10分の1になるため、1回当たりの取引で期待できる利益は10分の1になってしまうのがデメリットです。
なお、以前は最低通貨単位を10,000通貨としていたFX業者が主流でしたが、現在では多くのFX会社が最低単位を1,000通貨にしています。
1000通貨(取引単位)とLot、レバレッジの関係性
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実際にどの程度の資金が必要かは、通貨単位に加え、「ロット」や「レバレッジ」なども重要です。
これらの関係性を把握しておかないと、取引の理解に時間がかかってしまいます。
用意するべき「必要証拠金」も変わってくるため、しっかり理解しておきましょう。
ロット(Lot)
ロットとは、取引通貨数を言い換えた単位で、FXでよく使われる言葉です。
FX会社によっては通貨の数量ではなく、ロット数で注文する方法もよく見られます。
ロットは、例えば「1ロット=1,000通貨単位」や「1ロット=1万通貨単位」などとして設定されます。
1ロット=1,000通貨単位なら、1万通貨単位は10ロット、10万通貨単位は100ロットです。
通貨単位のままで表現してしまうと、桁数が非常に大きくなってしまうことから、「ロット」という形でまとめるようになりました。
国内FXでは多くの場合、1ロットは最低通貨単位に対応しています。
例えば、最低取引単位が1,000通貨ならば、それがそのまま1ロットとなるわけです。
しかし、海外FXではロットと最低取引単位が異なっていることもあります。
最低取引単位は1,000通貨だが、1ロットは10万通貨単位になっている場合などです。
これを言い換えると、最低取引単位の1,000通貨は「0.01ロット」となります。
このように同じロット数でも、FX会社によって通貨数が異なる事があるので、注意しなければなりません。
同じFX会社でも、通貨ペアによって1ロットの通貨数が異なることもあります。
また、1つの口座やポジションごとに保有できる最大ロット数が指定されている場合もよくあるので、確認しておきましょう。
レバレッジ
FXの大きな特徴が、レバレッジです。
レバレッジは、元手として用意した資金に掛け率を加えて取引できるシステムで、取引の成果を出すために欠かせません。
例えば1万円の資金にレバレッジを10倍掛ければ10万円分の、100倍のレバレッジを掛ければ100万円分の取引が出来るようになります。
レバレッジには「てこ」の意味があるため、文字通り「てこの原理」を効かせることが出来るというわけです。
レバレッジを使わないと、得られる利益が限られてしまいます。
例えばドル/円が1円動いた場合、1ドル当たり得られる利益は1円しかありません。
1ドル130円なら、1円は1%にも満たない値動きですが、実際には為替レートはその程度しか動かないケースが大半です。
しかしレバレッジを掛けて取引数量を増やせば、その分、利益を増やせます。
レバレッジ100倍ならば、1円の値動きが100円の値動きとして反映されるのです。
実際のレバレッジ倍率(実効レバレッジ)は、「通貨の価格 × 取引数量 ÷ 口座の残高」で決定されます。
例えば、ドル/円で1ドル130円の時、1万円の残高で1,000通貨の取引をしたなら倍率は13倍です。
(130円 × 1,000通貨 ÷ 1万円 = 13倍)
このように、レバレッジ倍率は、取引した数量によって決まってくるものです。
結果として算出されるものであり、どこかで倍率を設定するわけではありません。
■国内FX業者の場合
日本国内に在住している日本人向けに営業をしているFX業者の場合、日本の法律による規制を受けます。
それにより、レバレッジ倍率は最大でも25倍を超えることができません。
1万円の口座資金に対し、25万円分の取引ができるということです。
上記のようにドル/円が1ドル130円の場合、25万円分 ÷ 130円 = 約1,923ドルまでの取引ができます。
この時、2,000ドル分の取引をしようとしても「レバレッジ上限」に引っかかるため、注文はできません。
また1,000通貨を取引するのに必要な証拠金(口座残高)は、1,000ドル(13万円) ÷ 25 = 5,200円となります。
■海外FX業者の場合
海外に会社があり、世界中に向けて営業をしているFX業者の場合、日本の法律には縛られません。
金融ライセンスを取得している場合、その国や地域の規制には従う必要があります。
しかし日本以外の国では、レバレッジの規制はほぼありません。
そのため、各社が自由にレバレッジ上限を設定しています。
その結果、一般的には数百倍、口座によっては1,000倍以上の極めて高いレバレッジを提供しているのです。
例えばレバレッジ1,000倍の場合、1万円の口座資金に対し、1,000万円分の取引ができます。
国内業者に比べ、実に40倍もの取引量が可能になるということです。
ドル/円が1ドル130円の場合、最大で1,000万円分 ÷ 130円 = 約76,923ドルもの取引サイズとなります。
また1,000通貨を取引するのに必要な証拠金(口座残高)も、1,000ドル(13万円) ÷ 1,000 = 130円と僅かです。
ロットとレバレッジの関係
取引に必要な資金は、「通貨の価格 × ロット数(通貨数) ÷ レバレッジ」で計算されます。
例えば資金が10万円の場合、下記のようなパターンが考えられるでしょう。
※ここでは分かりやすくするために、1ドル100円とします。
※1ロット = 1,000通貨(1,000ドル=10万円)とします。
例えば15ロットを取引したい場合、15ロット(150万円分)を買う=資金10万円に対し150万円分=実効レバレッジ15倍という関係です。
ここでもっと多くのロットを買いたい場合、実効レバレッジを上げれば可能となります。
それより安全を優先し、実効レバレッジを下げたい場合、実効レバレッジを5倍に下げる=資金10万円に対し50万円分=5ロット(50万円分)を買うという対応もできます。
このように、同じ資金でも取引するロット数を増やすとレバレッジの倍率は上がり、ロット数を減らすと倍率は下がるのです。
見方を変えると、レバレッジ倍率を上げると取引できるロット数が増え、倍率を下げれば少なくなるとも言えます。
では初心者の場合、レバレッジ倍率とロット数は、どの程度のバランスが最適でしょうか?
一般的には、レバレッジは3倍〜5倍程度が安全性が高いとされています。
資金が10万円の場合、3,000通貨〜5,000通貨(1ロット1,000通貨なら3ロット〜5ロット)程度です。
1000通貨取引の必要証拠金を10000通貨と比較
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FXでは取引に際し、保有しているポジションを維持するための「必要証拠金」と呼ばれるお金を求められます。
証拠金を割り出す計算式は、「現在の通貨価格 × 取引通貨量 ÷ レバレッジ倍率」です。
必要証拠金は、言わば担保のようなもので、レバレッジを掛けない場合には必要ありません。
取引する通貨数(ロット数)が大きくなるほど必要証拠金も大きくなりますが、レバレッジ倍率を上げることで、必要額を減らせます。
ここでは1,000通貨と10,000通貨で、求められる必要証拠金がどのように違うかを比較しました。
米ドル/円での比較
まず、代表的な通貨ペアである「米ドル/円」で求められる必要証拠金を見てみましょう。
必要証拠金はレバレッジ倍率によって変わってきます。
1ドル100円の場合、それぞれの倍率での必要証拠金は下記の通りです。
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10,000通貨は1,000通貨に比べて数量が10倍になるため、同じレバレッジ倍率の時、必要証拠金は10倍になります。
国内FXで最大となる25倍を見ると、1,000通貨の4,000円に対し10,000通貨は4万円です。
FXに4,000円は投資できても、4万円には腰が引けてしまう人もいるでしょう。
国内FXでは、10,000通貨は少しハードルが高いと言えそうです。
一方レバレッジ倍率に制限のない海外FXでは、どうでしょうか。
400倍なら1,000通貨で250円、10,000通貨でも2,500円です。
さらに1,000倍なら1,000通貨で100円、10,000通貨でも1,000円しかかかりません。
その他の通貨ペアでの比較
以下は、米ドル/円以外の代表的な通貨ペアにおける、1,000通貨取引と10,000通貨の比較です。
価格は2023年3月時点のレートを使っています。
1豪ドル/円:88円
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1ポンド/円:160円
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1ユーロ/円:140円
![](https://assets.st-note.com/img/1723020809553-M20Ums0evC.png?width=1200)
主要通貨を見ると、レートはいずれも1通貨当たり100円前後に収まっています。
このことから、1,000通貨であれば、国内FXでも概ね数千円程度から取引できることが分かるでしょう。
ただレバレッジ次第で必要証拠金は低くできますが、安全性を優先する場合、倍率は数倍程度に抑えた方が確実です。
この場合、1,000通貨ならば2〜5万円程度あれば安心できます。
いくらレバレッジが使えても、経験の少ない初心者のうちは、証拠金ギリギリでの取引は控えましょう。
相場が想定と逆に動いて含み損を抱えた場合、一気にマイナスが膨らみ、ロスカットされてしまう危険があります。
1,000通貨取引の損益例(1pipsはいくら?)
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では次に、1,000通貨取引をする場合、値動きによってどの程度の損益が出るのか、いくつかのパターンに分けてシミュレーションをしてみましょう。
ここでは、通貨ペアに依存せずに共通して比較のできる、pipsという単位を使います。
pips(ピップス)
pipsは「percentage in point」という言葉の頭文字を繋げた単位の複数形で、通貨の値動きの幅を表します。
特定の通貨ペアを使って値動きを示した場合、例えば「豪ドル/円が1円上昇」「ポンド/ドルが2ドル上昇」と言われても、単純に比較しにくいでしょう。
そこに共通の単位であるpipsを導入することで、理解しやすくなるのです。
また、pipsはスプレッド(売値と買値の差)の単位としても使われます。
pipsがいくらになるかは通貨ペアによって異なりますが、主要な通貨ペアである「米ドル/円」「ユーロ/円」「ポンド/円」などでは、1pipsは共通して「0.01円=1銭」です。
例えば1,000通貨を取引した場合、1pips分(0.01円)の値動きをすると、0.01円 × 1,000通貨 = 10円の損益が発生します。
10pipsの値動きなら損益は100円、50pipsなら500円、100pipsなら1,000円ということです。
スプレッドや手数料も無視できない
実際の取引では基本的にスプレッドもしくは手数料がかかるため、損益を考える時には、これらの存在も無視できません。
一般的な口座の場合、手数料は無料で、スプレッドのみがかかるケースが殆どです。
スプレッドは各業者が銘柄ごとに設定しますが、主要な通貨ペアの場合、0.1pips〜0.3pips(0.1銭〜0.3銭)程度が多くなっています。
例えばスプレッドが0.3pipsの場合、1,000通貨の取引で発生するコストは3円(0.3銭 × 1,000通貨)となります。
スプレッドは取引するたびにかかりますから、コストを抑えるためにはスプレッドの幅にも注意が必要です。
1,000通貨のpips当たりの損益
実際に1,000通貨で取引した場合の、pipsを使った損益シミュレーションです。
pipsは値動き幅を示すので、為替レートには依存しません。
売買価格がいくらであっても、1pipsは常に一定だからです。
ここでは通貨ペアとして米ドル/円を使いますが、他の通貨ペアでも考え方は変わりません。
下記は、1ドル130円、レバレッジ5倍としたものです。
必要資金は、130円 × 1,000通貨 ÷ 5 = 2万6千円、スプレッド幅は0.3pipsとしています。
また勝率は50%、つまり2回に1回勝つものとし、負けた場合のpips数は勝った場合の1/2としました。
つまり想定する利幅の半額分を損切りラインにするということです。
またFXは土日は市場が閉まるので、1ヶ月での取引日数を20日としています。
■米ドル/円で2pipsの場合
負けた場合の損失を利益想定の半分としたため、最小の利確pipsは2pipsです。
1,000ドルで2pips分の利確をした場合、取引1回当たりの利益額は、次のとおりです。
2pips(2銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = 17円
負けトレードでは下記の損失が出ます。
-1pips(1銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = -13円
この結果、2回のトレードが終わった時点で利益は4円です。
この条件で取引を1日1回した場合、1ヶ月で40円、年間では480円のプラスです。
これではさすがに少し寂しい数字でしょう。
そこで取引を1日に5回に増やすと、1ヶ月で200円、年間では2,400円となります。
金額は少ないですが、元手が2万6千円なので年利にすると約9.2%となり、一般の外貨預金などより高水準です。
■米ドル/円で10pipsの場合
毎回の取引で10pips分の利確ができれば、取引1回当たりの利益額は、次のとおり。
10pips(10銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = 97円
負けトレードでは、次のようになります。
-5pips(5銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = -53円
2回のトレードが終わった時点で、利益は44円です。
利幅が増えてもスプレッドは変わらないため、利益率が上がります。
1日1回の取引なら、1ヶ月で440円、年間では5,280円のプラスです。
1日5回に増やすと年間で26,400円となり、元手の26,000円を超える計算となります。
■米ドル/円で50pipsの場合
利確幅が50pipsになると、取引1回当たりの利益額は、次のとおり。
50pips(50銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = 497円
負けトレードでは、次のようになります。
-25pips(25銭) × 1,000ドル – 0.3銭 × 1,000ドル = -253円
2回のトレードが終わった時点で、利益は244円です。
年間では29,280円のプラスとなり、年利では約112.6%という高い数値になります。
ただしレートの変動自体が50pipsに満たないような日もあるので、必ずしも現実的だとは言えません。
■10pipsでレバレッジを増やした場合
ここまではレバレッジ5倍で計算しましたが、それを国内上限の25倍にした場合も見てみましょう。
1000通貨をレバレッジ25倍で運用すると、必要証拠金は、130円 × 1,000通貨 ÷ 25 = 5,200円です。
ここで10pipsの利確をした場合、先ほどと同じく、年間では5,280円のプラスです。
しかし証拠金が5,200円に減るので、利益率は向上し、年利では約101.95%という高い数値になります。
これは利幅を50pipsとした場合に匹敵する数字です。
さらに取引回数を1日5回に増やすと、年間で26,400円となり、年利は500%以上に達します。
1日の中での値動きを考えた時、10pips程度の勝ちは十分に現実性があります。
FXで1,000通貨で月5万は稼げるか?
先ほどのシミュレーションでは、年間で2万円程度の収益を出すことは可能なことが分かりました。
しかし月にすると2千円程度であり、掛けた労力に比べてあまり魅力的とは言えません。
副業にするとしても、月5万円程度は欲しいでしょう。
では1,000通貨で月5万円を稼ぐことは可能でしょうか?
運用する通貨数が決まっている以上、大きなポイントは、取引回数とpips幅です。
レバレッジにより元手を減らして利益率を高めることはできますが、利益額そのものに与える影響は限定的なものになります。
月5万円ということは、1日当たりの利益が、平均2,500円になるということです。
1,000通貨で2,500円の利益を出すには、スプレッドを無視しても、250pipsの値幅が必要になります。
250pips(2.5円) × 1,000ドル = 2,500円
ただし1日に2.5円もの値動きをする日は限られるので、短時間で取引を繰り返すしかないでしょう。
実際にはここからスプレッドが引かれますし、もちろん全勝というわけにもいきません。
そこで1日当たりの取引回数と、取引当たりのpips幅を元にした試算をしたのが下表です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723021035497-gyWRjfJ6GP.png?width=1200)
1回当たりの利幅が10pipsでは、1日に100回の取引をこなしても5万円に達しないことが分かります。
また1回当たりの利幅を50pipsと過大にしても、取引回数は大きくは下がりません。
このことから、20pips〜40pips程度を狙い、30回〜60回程度の取引を行うのが妥当と言えるでしょう。
現実に当てはめると、5分に1回の取引なら3〜5時間程度の取引時間を要します。仕事以外の時間を使う場合は、ギリギリでしょう。
もちろん取引チャンスがあるかどうかは別の問題です。
結論としては、1,000通貨で月5万を稼ぐことは不可能とは言い切れないが、簡単ではないと言えます。
それよりも通貨数を10,000などに引き上げた方が良いでしょう。
1,000通貨取引のメリット
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ここであらためて、1,000通貨で取引するメリットをまとめてみましょう。
必要証拠金の負担が少ない
負けても損失が少ない
失敗を恐れず経験を積める
精神的負担が少ない
必要証拠金の負担が少ない
まず挙げられるのは、用意する資金の負担が低いことです。
1ドル130円の場合、レバレッジ25倍なら5,200円、1,000倍なら僅か130円の負担で済みます。
例えば1万通貨を取引するなら、25倍で52,000円、1,000倍でも1,300円が必要ですから、その差は歴然です。
特に資金に余裕のない人には、1,000通貨取引のメリットは大きいでしょう。
負けても損失が少ない
1,000通貨ならば負けたとしても、損失額が抑えられるのもメリットです。
50pips(0.5円)の負けでも損失は500円、100pipsでも1,000円のマイナスで済みます。
これが1万通貨になると、50pipsで5,000円、100pipsなら1万円のマイナスになってしまうのでダメージが大きくなるでしょう。
実際にはこれより小さなマイナスで済むよう損切りラインを設定することも多いので、リスクはさらに小さくなります。
失敗を恐れず経験を積める
1,000通貨取引は負けても受けるダメージが少ないため、必要以上に失敗を恐れることなく取引に臨めます。
FXで勝つには、様々な取引経験を積んで行くのが一番です。
失敗してこそ、次の勝利に繋がるという面があります。
頭の中で考えるのと、実際に生きた相場でお金を出して行うトレードとは、全くの別物だからです。
しかし、大きな取引数量では、負けることを恐れて取引経験を積みにくくなってしまいます。
また実際に大きな負けを喫してしまうと、経験を積んでいくどころではなくなってしまうかもしれません。
1,000通貨取引で小さな取引を繰り返し、失敗してもその都度振り返って検証し、経験を積み上げていきましょう。
精神的負担が少ない
上記とも関連しますが、負けても金銭的なダメージが少ないということは、同時に精神的な負担を受けにくいことにも繋がります。
精神的に大きなストレスを感じると、FXに対して苦手意識も出てくるでしょう。
実際、FXを始めた人の多くが、比較的短い期間でFXをやめてしまうという統計があります。
その理由には、金銭的なダメージに加え、メンタル的なダメージもあるでしょう。
誰しも最初のうちは簡単に勝てるとは限りません。
勝ったり負けたりする中で、実力を養い、少しずつ勝てるようになっていきます。
そのためには精神的な余裕を持ち続けることが必要ですが、1,000通貨取引ならば、それが可能になりやすいのです。
少額取引ならBigBossがおすすめ
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このような1,000通貨の少額取引を行うなら、FX会社はBigBossがおすすめです。
BigBossは、グローバルに展開しているFX会社です。日本向けにはセントビンセント・グレナディーン、グループ会社はジョージアとカナダの金融ライセンスを取得し、サービスを運営しています。
特徴は何といっても、2,222倍という超ハイレバレッジでトレードできる点と、国内FX会社と変わらないスプレッドの狭さです。
主要通貨ペアの最低取引単位は1,000通貨に設定されているため、必要証拠金の最少額は、ドル/円の場合、1ドル相当の日本円で済みます。
BigBossは海外FXでは珍しく、スキャルピングOKなFX会社なので、小さな利益をコツコツ積み上げられるのも特徴です。
またFXに加えて貴金属や株式指標、仮想通貨なども扱えるので、取引の幅も広がるでしょう。
さらに、最低でも10,000円分の口座開設ボーナスがもらえるキャンペーンが常時開催されているのも魅力です。
1,000通貨の少額取引なら証拠金が少しで済むとは言っても、ゼロになるわけではありません。
しかし口座開設ボーナスを使えば、口座に1円も入金することなく、すぐに取引を始められるのです。
多くの海外FX会社の中でも、BigBossの口座開設ボーナスは付与額が大きなことで知られています。
さらに入金100%ボーナスキャンペーンもほぼ常時開催されているので、長く使う上でもメリットが大きいでしょう。
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FXの取引数量に関するよくある質問
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最後に、1000通貨など取引数量に関する質問にお答えします。
1,000通貨の取引コストは?
FXにかかる取引コストは、手数料かスプレッドですが、概ねスプレッドのみがかかるケースが多くなります。
スプレッド幅はFX会社が通貨ペアごとに設定しますが、主要な通貨ペアは幅が狭く、マイナーになるほど広がっていくのが一般的です。
例えばドル/円の場合、0.1銭〜0.3銭程度で設定されていることが多いので、1,000通貨取引すると1〜3円のコストになります。
取引するときの注意点は?
少額取引でも一定のリスクは存在します。
最も気をつけるべきことは、ロスカットに遭ってしまうことです。
レバレッジを掛けて取引する場合、含み損が膨らんで規定の証拠金維持率を割ってしまうと、ポジションが強制決済されてしまいます。
これがロスカットですが、国内FXの場合、口座残高がマイナスになって追加入金を求められてしまうこともあるのです。
海外FXでは一般的にゼロカットシステムと呼ばれるものが用意されており、そのような借金を背負うことはありませんが、残高がゼロになってしまうリスクは残ります。
証拠金に対して大き過ぎるロットでの取引は避け、証拠金維持率を圧迫しないように注意しましょう。
FX初心者におすすめの通貨数の目安は?
経験の浅い初心者の場合、まずは練習がてら、ドル/円で1,000通貨の取引から始めるのがおすすめです。
1,000通貨であれば、まず、低予算で始められます。
人気の海外FX会社「BigBoss」のレバレッジ2,222倍なら、1ドル130円の場合で0.45ドル相当(約58.52円)、国内FXなら40ドル相当(5,200円)です。
さらに相場が50pips動けば500円、100pips動けば1,000円の利益(いずれもスプレッド除く)と、一定の成果も手にできます。
逆に負けてしまった場合でも、損失額は一定の範囲に留まるので安心です。
1,000通貨での取引に慣れたら、2,000通貨や3,000通貨、さらに1万通貨などに通貨数を増やしていきましょう。
証拠金は最低でいくら用意したらいい?
必要な証拠金は、取引数量とレバレッジの倍率で変わってきます。
例えば1,000通貨の取引では、レバレッジが1,000倍なら1ドル130円なら130円、25倍なら5,200円です。
取引数量が10倍の1万通貨になると、レバレッジ1,000倍で1,300円、25倍で52,000円と跳ね上がります。
ただ実際には負けてしまった場合や、ロスカットに遭うリスクを避けるために、余裕を持たなければなりません。
レバレッジ1,000倍なら、期待と逆に相場が動いた場合、1円(100pips)の動きで1,000円のマイナスになってしまうからです。
そのため現実的には、1,000通貨であれば数千円、1万通貨であれば数万円程度を用意すると良いでしょう。
FXは1,000通貨程度では儲からない?
儲かるかどうかは、通貨数の大小だけでなく、利益率や利益幅が重要です。
利益率がゼロに近いと、どんなに取引数量を増やしても大きな利益にはなりません。
理論上は少額取引の1,000通貨取引であっても、毎日250pipsを取れれば、年間で60万円弱の儲けになります。
(100pips × 1,000通貨 × 毎月20日 × 12ヶ月・スプレット分はマイナス)1日の中で20pips〜30pipsの値幅を10回取れれば250pipsになるので、全く不可能とは言えないでしょう。
ただ実際には負けトレードが入ってくるので、簡単なことではありません。
また専業トレーダーではない限り日中は取引できませんから、取引できる時間の問題も出てきます。
副業として月に数万円以上の利益が欲しい場合は、1万通貨などに取引数量を増やした方が有利でしょう。
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