求職者は内定後、何を重視して決めるのか?
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
弊社は創業して3期目を迎えますが、お陰様で弊社経由で転職をご支援させて頂いた方が増えてきております。そこで今回は今までの弊社での成約事例を踏まえて「求職者は内定後に何を重視して意思決定しているのか?」という部分について見ていきたいと思います。
(尚、いわゆる年収条件や仕事内容などを踏まえて意思決定するというのは当然の要素なので今回の事例では取り上げません)
誰と働くか?
まず最初は、「誰と働くか?」という点を重視して決めるというケースです。これは最近とても増えてきています。弊社は人材紹介会社向けの人材紹介を行なっている会社ですが、例えば最も多く取り扱っている「人材紹介コンサルタント」の求人内容を見てみると組織体制やインセンティブの還元率などの違いはあるにせよ、仕事内容にはそれ程大きな違いはありません。特に、業界経験者にとってみればそれだけでは大きな差別化ポイントにならないのが実際のところです。
そのような中で大きな差異化になるのが「誰と働くか?」という観点です。これはもちろん同僚となるコンサルタントの方のキャラクターや考え方などに対する共感は当然ですが、社長や部門長などの組織のトップの方の方針やマネジメントスタイル、人柄などにも大きく影響されます。
逆に言えば、選考や内定後のオファー面談などを通していかに同僚や上司となる方と接点を持たせて魅力づけや擦り合わせができるかどうかが、今の採用において重要なポイントとなっています。
採用が上手い企業はこの点をよく理解しているので、求職者に合わせて個別に社内のメンバーアサインを検討するなどして戦略的に動いています。
ミッションが明確
続いては「ミッションが明確」ということです。これは求職者個人が入社後に企業から何を期待されていて、どんな貢献を担って欲しいのかが明確ということです。求職者「個人」に対してというのがポイントで単なる業績などの数字的な貢献だけではなく、その人個人の強みや個性をしっかり踏まえた上で企業として期待をかけているというのが重要な点です。
このミッションが本人の今後の志向性ややりたい事と一致する場合、年収の額にそれ程の違いがなければ仮にオファー金額が低くても意思決定をされることが多々あります。実はこのよう形で入社された人の方が、入社後に活躍していたり、満足度高く仕事に取り組んでいるケースが多いです。
こちらも企業の側から見てみると、選考においてスキルや希望年収などの表面的な部分を見てジャッジする企業と本人自身の強みやキャラクター、志向性をしっかり見て、的確なミッションをアサインしていく企業とに分かれます。最近の採用においてうまくいっているのは後者であるのは言うまでもありません。
経営者の熱意
最後は「経営者の熱意」です。これは経営者が求職者に対して「是非、入社して欲しい」ということを伝える熱意を意味しています。
先日、弊社からご支援させて頂いた方(佐藤 恵美子様)のケースですが、その方はとても優秀で魅力的な方であったのでご応募された企業4社(弊社からは2社)全てで内定を勝ち取られました。そのような中で佐藤様が最終的に内定の承諾を決断された企業は「経営者の熱意」が一番感じられた企業でした。
こちらの企業は、一連の選考やオファー面談などを通してとてもうまくこの点を訴求されており、弊社の取引先の中でも選考を通しての会社の魅力づけが圧倒的に上手い企業の一つです。
例えば、今回の佐藤様のオファー面談時にこちらの企業は社長以下、社員の方の手書きのメッセージで一杯に埋め尽くされた下記のようなウェルカムボードを用意されました。
これがエレベーターを降りてすぐのオフィスの入り口に飾られているのです。これを見れば誰でも嬉しくない筈はありません。
これだけ徹底して、「是非、入社して欲しい」と求職者にメッセージを伝えることができる企業も他にはないかと思います。
より詳細には今回の転職活動を振り返る形で佐藤様がSNSで投稿されています。ご本人に掲載の許可をいただきましたので下記に共有させて頂きます。是非、転職活動をされている方はご参考になさってください。
以上、今回は求職者が内定後、何を重視して決めるのか?という観点で見てきました。年収や仕事内容以外にも求職者が決断するポイントがいくつかあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
実はこれらの求職者の決断ポイントをうまく選考過程でインプットできる企業が今、採用がうまくいっている企業と言えます。是非、中途採用を考えている企業の方も今回の記事をご参考にしていただければ幸いです。
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