中国四川省の鉄道「芭石鉄路」②
机務段(機関区)見学
「机務段(機関区)」の仕事風景を見学させてもらうことになった。
汚れる仕事はかっこいい!
昔から、こういう機械油にまみれた作業場が大好きだった。
理由はわからないが、真っ黒になるまで働いている無機物に、不思議な愛情を覚えるのだ。もちろん、そこで働く人たちに対しても、深い尊敬の念がわきあがってくる。
汚れること=かっこいいこと!
そんな公式が、私のなかにはずっとある。
整備室の内部
整備室の中に入ってみる。
石炭か機械油、あるいは蒸気か、ともかくケミカルな匂いが充満している。
整備室に入っていく蒸気機関車。
蒸気機関車の運転席。
釜に石炭を投げ入れ、蒸気を起こし、列車を動かす。
釜を見るたび、映画『天空の城ラピュタ』の「釜焚き手伝ぇ!」という台詞を思いだす。小さいころ、この台詞がどうしても聞きとれず、「カマタキテツデーッ」と呪文みたいに聞こえていた。それぐらい、小さいころには身近でなかった蒸気機関車が、今ではすっかりなじみの存在になった。
しばしの休憩の合間に、のんびりと語らう整備士さんたち。
機関車と鉄道員の生活は、とても密着しているようだ。
干された服と、休憩中の機関車が一緒の場所にいるのがおもしろい。
また新たに機関車がやってくる。
鉄道員の雄姿
作業場は非常に狭く、機関車が入ってくると、横を通り抜けるのもやっとになる。だが、そこがいい!
ベテランの作業員が、機関車に立ち乗りしてやってくる。
惚れ惚れするほどかっこいい。
机務段の入り口には「謝絶参観(見学おことわり)」の看板。
危険な場所でもあるので、一般の人は入れないことになっている。
働いている人にとっては大変なお仕事だと思うが、工房や作業場が大好きな私にとっては、とても楽しい撮影となった。
さて、机務段見学が終わり、午後は楽しみにしていた蒸気機関車の包車(チャーター)だ。
って、機関車のチャーターって、いったいなにをするんだろう!?
次回予告
中国四川省の鉄道「芭石鉄路」③
午後は、芭石鉄路を訪れた一番の目的、蒸気機関車の包車(チャーター)。