短歌 2024年7月
キッチンは今日も蒸しててぶつかったお酢とお酒の音だけ風鈴
この日々がコピペではない証拠として毎朝一個減るヨーグルト
東照宮に逆さの柱があるように今日も一つの家事をやり残す
恨めしげなしらす干しと目が合って細い背骨が前歯に当たる
得票数の下一桁にいる私を感じるために選挙に行こう
私たちはアダムの子孫今日も明日も列なすファイルに名前を授ける
この人生が「制作・著作 NHK」なら出演できないあいつやそいつ
リーマンの腰の高さの不連続な線が大気を引き裂いて五時
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