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大人へ絵本memo ~大切な人の心を柔らかくする🌹大人への読み聞かせ~
出版の中でも児童書は購買層が狭いので小さな市場だと言われています。
人生で一度も手にしない人もいるでしょう。
それでもがんばって
ステキな絵本を作り続けて下さる出版会のみなさまに
いつも感謝しています。
絵本は
いつからでも
深い知り合いになれます。
ページ数が少ないので
自分と相性の合う絵本を見つけるのは割と簡単です。
だから
絵本を手にしたことのない
おじいちゃんおばあちゃんや
大切な方へ読んであげたい。
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祖母は私が幼い頃に絵本を読んでくれました。
引っ越しの関係で保育園を中退した私は小学校に上がるまでの半年を
どこにも所属せずに過ごしていたので、日中は祖母と2人でした。
知らない土地なので公園に行っても一人遊び。
同じ年の子はいない時間です。。。。長い一日。。。。
カンシャクを起こして一日に一度は泣いていました💧
図書館や本屋さんに連れて行ってくれたら、きっと私は本好きの子に育ったでしょう。時間を持て余すこともなかったかもしれません。けれど祖母はそのような発想は持ち合わせていなかったので、家にあるもので ままごとやお店屋さんをして遊んでくれました。
そしてほんんの3冊ほどの絵本を何度も何度も読んでくれたのです。
読み終わったそばから「もういっかい」と言う私に、祖母は一度も「断る」と言わず、嫌な顔も見せずに何十回でも読んでくれました。
あの半年で私は
とことん付き合ってもらうことのすごさや
優しさをもらいました。そして一生分の暇を味わったので
どれだけ退屈な時間も嫌とは想わない人として成長しました。
小学校に入学すると今度は私が読む番になりました。
教科書の音読です。
祖母がそうしてくれたように、私は同じお話しを何度も何度も読みました。
祖母はやっぱり飽きたと言わずに、よく聞いてくれました。
時が経ち
忘れもしない中学3年生の夏休みに祖母が入院しました。
私はせっせと教科書を抱えて病室に入りました。
祖母はいつでも私の声を喜んで聞いてくれました。
弱っていても聞いてくれているのがわかるのです。
心底嬉しい気持ちが伝わるのです。
病院や施設でも子どもにだけではなくて
大人にも絵本を読んで差し上げる時間があると良いなと思います。
短い物なら10分あれば読めますし
言葉を交わせない方にも通じるのかなと思います。
ただひとつだけ
私の母は病気になって介護して頂いたことがあるのですが「○○さん。だいじょうぶかなあ⤴」と、幼児に話しかけるように接してもらうことを拒みました。体が弱っても頭がしっかりしていたので、赤ちゃんみたいに扱われていると思ってしまったのでしょう。
それぞれ性格が違いますし、年上の方なら尚更
読んであげれば何でも喜ぶというわけではないでしょう。
絵本と言うだけで拒否する方もいるかもしれません。
なのでその方に合わせて・・・
大人から大人への読み聞かせ。
子どもから大人への読み聞かせ。
心が安らぎ・・
うまくすると
取り戻した幼児性によって
世の中や責任から解放されて
自分(自然)に戻っていく手助けが
出来るのではないかと思います。
雪が身近な方へ
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/50226986/picture_pc_ed6fbb584f9912de6c87cd9e2c90def2.png)
『おおゆき』
最上 一平 (著) 加藤 休ミ (画)
2019年 すずき出版
大雪の中で立ち往生してしまった車の渋滞。
そこの町の人が優しく手を差し伸べる一夜の物語です。
今は寝たきりかもしれないけれど
動けた時には私達に優しかった
そんな家族へ
感謝を込めて読みたいです。
人生の捜し物がありそうな方へ
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59864950/picture_pc_9d81d8e0972fbcb24bdd4b883fa4c357.png)
『たからもの』
ユリ シュルヴィッツ (著) 安藤 紀子 (訳)
2006年 偕成社
人生は宝探しかもしれないけれど
歩いてきた道のりがあるからこそ楽しかった。
そして帰る場所は・・・
入院していたり、思うように好きな場所へ行けなくなってしまった。
テレビやスマホも見ないし、退屈な時間が出来てしまった。
そんなご家族には、小さく音楽を流すのも良いと思いますし
手を握って見つめ合うだけでも幸せの交歓が出来ますね。
そして時には絵本を
読んでみて欲しいと思います。
昔話が好きだった 聞かせてくれた方に
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65979715/picture_pc_6abaa7b1cedb02798c323e5f1cc0f0dd.png)
『きつねのおはなはん』
中川 正文(作) 二俣 英五郎(画)
2018年 福音館書店(1978年 こどものとも)
おはなはんは娘に英語を教えてくれました。
でもちょっと不思議なんです。
この葉をお金に変えてみたりね。
きつねにツママレタ。狸が化けて出た。
昔の人がよく語ってくれた実話のような不思議な話。
私も祖母から昔話を良く聞きました。
語りかけてくれていた家族への恩返しに。
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施設や病院の面会も出来るようになってきたでしょうか。
会えない時間が長くても
会ったときに濃ゆい時間を作って
その人が何度も思い出せるくらいに
印象的な場面を作ってあげたいですね。
話すことが見つからない場合もあるし
会話が出来ない場合もありますね。
良かったら
絵本を持って
逢いに行きませんか。
おたまさまが記事を紹介して下さいました😌⤴恥ずかしいけれど嬉しいです
他にも絵本の紹介をしている方をご案内して下さっているので
絵本の探求を進めていらっしゃる方はどうぞご覧になって下さい🌹