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金言906:居心地のいい、体にいい空間
現在の居所の隣のビルとその5軒先に24時間営業のスポーツジムがあります。
スポーツジムといえば、大坂の心斎橋の会員制クラブ(当時月会費10万円以上、別途ゴルフ場もどきの費用がかかりました)を利用したことがあります。転職先がスポーツ業界であったので、雇用契約に本人と家族のスポーツジム利用が含まれていました。しかしながら、たった1時間スポーツジムで運動する気持ちの余裕が残念ながらありませんでした。月に1回程度しか利用できませんでした。休日自主返上で毎日07~23時の時間帯はデスクワーク中心の業務をしていましたが、運動不足で体調不良にはなりませんでした。長時間のフライトが続いてお尻にトラブル発生はありましたが、思えばそれまでの蓄えを食いつぶしていたようです。
ITバブルが弾けた頃、日本を代表する非上場企業のオーナー社長が毎日ジムで2時間泳いでいるというのをビジネスセミナーで自慢していました。この話を聞いて以来、この人の会社が販売する飲料品は買っていません。自分なりの経験から、信じられない、羨ましいルーティンでした。今なら、この2時間が経営者の創造力や耐久力、胆力を養い、社業発展の原動力となっていたのでしょう。
年金生活の仲間入りをして、いまごろようやく心身共にスポーツジムで汗を流す余裕があることを感じています。実際は、余裕というよりは、おしゃれをして外出し歩き、日光浴をすることは老化遅延に効果があるということがトリガーになっています。
夜明け前後のポタリングを何年も続けて、月1回はロングライドで140KMほどロードバイクで走ってきました。最近は家族がロングライドはもちろんのこと早朝ポタリングも嫌います。不本意ながら路上での行き倒れを心配されています。ということで隣のビルのアルソックのセキュリティ完備のスポーツジム利用が歓迎されました。
ある早朝のスポーツジムでは先客2名、入り口で筋トレ中の中年男性と目が合い、すぐ視線をずらされました。次に眼鏡の男性、明らかに年少組ですが年長者の会釈を無視しました。商いの世界なら無礼者で出入り禁止ですが、スポーツジムはチームワークとは無縁の独りの空間です。それぞれが思い思いにメニューをこなして、目標達成に向けて精進しています。挨拶したとかしないとか、そんなの関係ないわけであります。
こちらも連続無視されても、不快というよりは、ほどほど混雑した通勤電車を思い出し、にやりとしました。勤め人の頃は毎朝同じ位置から乗り降りすると同じ顔を何回も見ることになります。目が合っても無表情、交通標識を見るような感じで、気持ちは動きません。それに最近の勤め人は父の世代のような気楽な稼業ではなくなり、若手登用・成果主義・コスト削減・リストラ・ハラスメントなどで、ぼけぼけしていると前から後ろからイエローカードを突きつけられ、ストレスが溜まっています。こういう爆弾を抱えた人たちですから、いつ何時やってはいけないことをやってしまうかわかりません。距離を置かないとコラテラルダメージの犠牲者の仲間入りです。そういう意味で、今朝の挨拶無しは居心地がいいということであります。
身近でまたひとつ、楽しみが増えました♪
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