ため息141: たまごを温める仕事

ソフトウエアのセールスアシスタント

営業会議で。四半期の区切りの会議の席上、反省と成果そして次の四半期の目標を討議する場面で売上目標数字を持たないこのアシスタントが、自分の立場を鶏に譬えて発言しました。「卵をあたためる役割をしっかり果たしたい。営業で仕事をとってきたり、契約をまとめ請求、売掛回収したりするのは営業マンにまかせ、プリセールスに全力を尽くしたい。」

広告宣伝、パブリシティ、ホームページなどの媒体を見て問い合わせをしてきたお客さまを自社に招き製品紹介をする内勤に集中するということです。つまり、ひととおりの製品紹介が終わると、次のフェーズは営業マンに振っていきます。卵は産まず温めるだけで、一定期間温めると、次の卵を温め始めます。
温めた卵が孵らないのは卵の問題で、この人のプリセールスの不成ではないという理屈です。