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金言1009:過去は変えられない
昔放送された、「平将門」をテーマにした大河ドラマ最終回のシーンをいまでも時々思い出します。
連戦連勝の将門軍が名門の藤原一族との決戦で勝利を目前にした最終回のシーンです。馬にまたがった将門が、敵の大将に襲いかかります。ここで将門が敵の大将を倒せば歴史が変わります。そう思った一瞬、突然のつむじ風にあおられて将門の馬が怯みました。続くシーンでは、雑兵の放った矢のひとつが将門の眉間を貫きました。これにて一巻の終わり。
ドラマだからといって史実を変えるわけにはいきません。歴史上の将門は負けることになっているので、どのような場面でいかに負けるかが脚本家の腕の見せ所です。娯楽番組ですから、淡々と負ける理由を積み重ねてエンディングとなると、視聴率をかせげません。IFを感じさせる上手なエンディングでした。
「残念無念。もう少しで勝てたのに。」
タイムマシーンで過去に戻り過去を変えようと繰り返ししても変わらないというSF物語に似ています。
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