金言120:経営方針
某経済リサーチ会社の調査部主査のコメント:
この会社の名前は、有名な信用調査会社の社名とよく似ており、営業上、顧客が勘違いすることを狙っているものと思います。
ある得意先から信用調査の依頼を受けたとのことでインタビューを受けたときのやりとりの一部です。
主査の質問:
最後に「あなたの経営方針を聞かせてください」
答え:
「世のため、人のため」を重視しています。たとえば、収支改善のため人件費を削減するときに、高コスト市場から調達するのではなく、低コスト市場から人材を調達すれば、同じサービスを給料が安いという従業員の不満無しに提供することが可能となります。実例をあげれば、コンピュータシステム開発の案件で、日本人技術者を使えば40万円かかるところ、日本人技術者と同レベルでかつ日本語を理解するが国籍と住所が異なる技術者を使えば25万円です。この15万円分のコスト削減には、技術者の人件費カットがありません。この仕組みは、企業と従業員の双方に利益をもたらします。これも「世のため、人のため」だと考えます。
主査のコメント:
あなたは人の話を聞いていない。私の質問に答えていない。「世のため」とか言ってまわりくどい、話をながながとしている。経営方針を聞かれたらこう答えればいいのです。
1)品質重視
2)納期厳守
3)適正価格
後講釈:
これは、会社信用データを年12万円で保守するサービスの売り込みを断ったときに、この主査のクロージングのコメントです。勉強になりました。
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