SFとは何か考えてみた
ぱおん。
こんにちは、今日はSF(Science Fiction/サイエンスフィクション)とは何かについて、構成を考えずにつらつらと書いてみます。
まずは定義から見てみましょうか。
Oxford English Dictionary による定義は以下です。
Fiction or poetry depicting some aspect of current scientific knowledge.
An apparently unlikely scientific theory or assertion.
Fiction in which the setting and story feature hypothetical scientific or technological advances, the existence of alien life, space or time travel, etc., esp. such fiction set in the future, or an imagined alternative universe.
拙訳
1. 現在の科学的知見の何らかの側面を描いた小説や詩
2. 一見眉唾ものの科学理論や科学的主張
3. 設定やストーリーが仮説上の科学的・技術的進歩や、地球外生命の存在、宇宙や時間旅行などを特徴としている小説。その中でも特に、舞台が未来であったり、想像上の他の宇宙であるもの。
”unlikely”ってさも副詞みたいな見た目をして、形容詞でもいけるんですね。
意味は「ありそうもない、思いがけない、意外な、怪しい」だそうです。
いわゆるSFを指すのは1.と3.でしょうか。
私は3.の「その中でも特に」以下にあるような、舞台が未来であったり、想像上の他の宇宙であるSFが好きです。
というか時代設定が執筆時点より未来ではないSFって存在するんですかね?
気になったのでChatGPTに聞いてみると、そのようなSFには「Retro Futurism(科学技術発達のもしもSF)」と「Alternative History(歴史改変SF)」の大きく2系統あるようです。
それぞれ、レトロフューチャリズムは過去における科学技術の発達が現実世界と異なる場合(多くは現実では行き詰まった技術が実現する。バベッジの解析機関とか)オルタナティブヒストリーは過去における政治や社会の進展が現実世界と異なる場合を描いているようです。
これで思い出したのですが、人のコンテンツの好みって、リアリティをどう求めるか、どこに求めるかで説明できる気がするんですよね。
私の知り合いには、彼の思う理想的な男性像を、それ以外の制約なくリアリティを持って描いているからという理由で北斗の拳が好きな人がいました。
よくある未来を描いたSF、レトロフューチャリズムSF、歴史改変SFのこれら全ては、科学や社会のあり得る(あり得た)変化を所与として、その世界の構造や仕組みに強くリアリティを備えさせて描写した作品と言えそうです。
というかSFってScience Fictionの略ですが、大抵社会とか政治面での空想的な形の描写もされますよね。自然科学の方のScienceではなく、社会科学も含んだ意味でのScienceなんですね。今気づきました。
だとするとSFとは、この世界に対する認識を深め・体系化しようとする近代科学の営みについて、その根幹たる方法論を捨象し、近代科学以前に特徴的な形而上的妄想を取り入れた「作品」(近代科学以前の世界では、学問や理論として有り難がられていたもの)と言えそうです。
こう定義してみると、私がSFを好きなのは、近代科学が好きだからではなくて、それ以前の形而上的な科学が好きだからなのかもしれません。
この文章は編集して整理するかもしれませんし、別にまとめ直すかもしれません。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
ではまた!