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とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論(ラリー遠田)

「笑い三年、泣き三月」人を笑わせるのは、人を泣かせるより難しいと言います。

プロフィールには書いてありませんが、私は「お笑い」も大好きなんです。

病気になってから、なぜか好きな歌が歌えないのですが、(首に関係していると思われます)笑うことは可能でした。

今は療養が第一で、精神の安定のために、読書、執筆、映画と野球観戦がメインの生活です。残念ながら、野球はそろそろシーズンも終了します。

残りは、季節に関係ありません。

さて、本書は惜しまれつつ、終了した「とんねるずのみなさんのおかげでした」「めちゃイケ」を表題にして、下記のようなテーマで書かれたお笑い論です。

第一章 なぜ、『みなさん』『めちゃイケ』の時代は終わったのか
第二章 なぜ、フジテレビは低迷しているのか
第三章 なぜ、ダウンタウンはひとり勝ちしているのか
第四章 なぜ、『アメトーーク!』『ゴッドタン』『水ダウ』はウケているのか
第五章 なぜ、視聴者は有吉とマツコから目を離せないのか
第六章 なぜ、大物芸人はネットで番組を始めるのか

論文みたいな構成です(笑)

著者は東京大学を出て、お笑いライターをしていますから、土台のしっかりした文章と内容です。

小説や映画、野球を語るくらい、お笑いを語ることも大好きです。

結局、今のお笑いの頂点には、「そして、誰もいなくなった」ならぬ「そして、ダウンタウンだけが残った」感じがします。

数年前、コンビとしてピンチだった(特にダウンタウンのお二人は全くそう思っていないでしょうが)と私が思った時期がありました。

ダウンタウンの冠番組が「ガキ使」「DX」こそあったけど、新番組がことごとくコケた時期がありました。

しかし、そこから「水曜日のダウンタウン」「ダウンタウンなうの構成変更」が推進力となって、今でもコンビとして輝き頂点に君臨しています。

私見ですが、ダウンタウンや音楽で言えばミスチルは、ファンの新陳代謝が功を奏しているんじゃないかなと思っています。

学生に「好きなアーティスト」を訊くと、数人に一人は「ミスチル」と答えます。ダウンタウンも同様です。年末の「笑ってはいけない」の効果が強いような気がします。

笑うことは病気にも良いという説もありますので、これからも色んな番組で笑わせてもらいたいです。


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