#001【エッセイ】働くということ。苦手だけど、心の底から嫌いなわけじゃない。
働くこと。
生きていく上で、避けては通れません。だけど、やっぱり働かないで済むのなら働きたくない。それがまだ生ぬるい環境から出てきたばかりの小娘の本音なわけで。
いつからだろう?はっきりとした記憶はないけれど、気づけば働くことはあくまで忍耐で、楽しむものだという概念はなかった。
仕事を楽しむ、、、?
お仕事なんて大きな責任が伴う前提なのに、同時に楽しさとかやりがいとか刺激を感じようなんて、そんな高度なことは私にはできなかった。
結論から言うと、きっと今の私は働くと言うこと自体の本質をまだ1mmも分かっていません。つい口にしそうになったけど、社会に出たばかりだという事実は言い訳にならないと思う。周りには仕事を心から楽しむ友人もたくさんいるから。
今の私にとって、働くことは憂鬱以外の何でもない。だけどこれはあくまで「働き始める」までの話なんですけどね。緊張で眠れないことなんてよくある話。お仕事の前に美味しいものを食べるのは勿体無いとさえ思う。ほとんど味がしないことだってあるんだもん。
「今日も何もありませんように」
「1秒でも早くこの部屋に帰ってこれますように」
一人暮らしの初心者OLの朝は、お恥ずかしながら、笑顔でいってきますなんて言葉にする余裕もなく、常にこんなことで頭がいっぱいなんです。(※あくまでキャセロールの話です。)
だけど、意外とお仕事って始まってしまえば、程よく気が紛れる程度に次から次へとすることがあるから、あとは時間が過ぎるのを待つだけなんですよね。要は、「仕事に行く」ということが最も私にとって大きな仕事で、今の私のように働くことが得意じゃない人間は、「出社した」という事実がその日の1番の成果になるわけです。
ま、こんなポンコツ人間もいるのよということで。
本当は気づいているんですよ。私が働くことを義務としか思えず、その楽しさややりがいを見出せない理由がそこにあること。そりゃあ、なんとか出社して何も大きなことが起こりませんようにと祈りながら、時間が過ぎるのを待つだけの人間が、仕事で満足いく成果をおさめられるはずもない。分かってる。本当はこのマインドが既にアウトなのはよく分かっているんです。
私のこの感覚を分かってくれる人はどのくらいいるんだろう。
きっと私がマイノリティだと思っていたけど、マイノリティじゃなかったんだ!って気づく誰かがいるとうれしい。
働くことは忍耐だと冒頭で言いました。大きな責任が伴うのに、働くことを楽しむなんて私にはできないと。きっと、しばらくこの感覚は捨てきれない。物事の本質を理解するのには相当な時間が必要だし。焦る必要もないのかなあなんて。
いまは、「今日も時間通りの出社」、これだけで十分な成果だと思うし、花丸だよね💮
ここまで書いておいて今更言っても説得力ないかもしれないけれど、働くことが心の底から嫌いなわけではないのよね。
働いてる自分はむしろ好き。大好きかもしれない。お仕事行きたくないって人一倍に口にしている分、しっかり働いている自分の姿は誰よりも客観視できていると思うし、評価もしてる。さばける方でもないけれど。なんとなくでも、とりあえずでも、働いてる自分は素敵なんじゃないかなって思う。
働くことも悪くないと思える部分があるとすれば、そうやって働く自分の姿は案外キラキラしているんじゃないかというわずかな期待があるからかな。
惰性で働いているうちは、誰かを感動させられるお仕事もできないと思う。大きな成果はやっぱり仕事を楽しんでいる人についてくるものなんじゃないかと思う。
物事は結局全部そうで、才能はあってもダリィなあと思いながら取り組むものと向いていないかもしれないけど心の底から楽しめている人の生み出すものって、やっぱり後者が価値あるものな気がするの。なんとなくでもあるけど、実際そう。
やっぱり私も本当の目標は、後者です。心の底から楽しんで仕事をしたい。働くって自分らしい!と思えるようなお仕事に日々向き合いたい。
いまは理想には程遠くても、それでもいいから今はとりあえず毎日ちゃんと出社します。
それで花丸ですよね?
あるとき、自分らしいお仕事ができて、働くって楽しいかもって思えたり、もしかしてこの仕事の方が楽しいのかもって他の可能性を見つけたり。
日々どんな仕事ではあろうとも「働く」ことと向き合っていなければ得られない発見でしょうから。
だから、今日も働いた。
明日も働くと思うけど、きっと働く理由は大それたものじゃない。そんなわずかな期待でも、それが働く理由になっていれば十分だと思うのです。
長い人生における今日という1日なんてただの通過点でしかないのだから。今日という価値なんて一生を終えてみないと分からないものだから。全てに充実感とか楽しみとか立派な目的はいらないと思うのです。
まだ月曜日。明日からも1週間長いですね。
でも大丈夫。きっと同じ電車のあの人もその人も、みんなそんな感覚で働いてるのだから。上手くいかないことがあったって、向いてないんじゃないかなあなんて思ったって、大丈夫!十分に立派じゃないですか。出社して、1日働いたんです!
明日も頑張りましょうね。頑張って起きて電車に乗って戦場に向かえば良いのです。
きっといつの日かの未来のあなたが、今日のあなたに感謝することでしょう。
そんな日が来ると思えば、今日なんて1日はどうでもいいじゃん。
今日も一日ご苦労様でございました。