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八千代市民俗音楽シリーズ5 念仏・題目 (千葉) (2CD 東芝 八千代市文化財総合調査団 委託制作盤 KHS-509~10 1991) レア度:☆☆☆☆☆ 内容 :★★★★★ 80年代からバブル崩壊まで栄華を誇った埼玉県立民俗文化センターによるレコード事業「埼玉の民俗音楽」シリーズで中心的役割を担った斉藤修平氏が、活躍の場を千葉県八千代市に移して取り組んだ「八千代市民俗音楽」シリーズ。第4弾まではレコードでしたが、最終作となったこちらの5ではCDにフォーマットを変え
埼玉の民俗音楽 念仏シリーズ その2 川寺の双盤念仏 (埼玉) (LP 東芝 埼玉県立民俗文化センター 委託制作盤 KHS-010 1986) レア度:☆☆☆☆☆ 内容 :★★★★★ 埼玉のOcoraと勝手に称される埼玉県立民俗文化センターによる非売品シリーズからの一枚。大太鼓と双盤鉦を打ち鳴らしながら南無阿弥陀仏を唱える飯能市川寺の真言宗智山派能満山大光寺の双盤念仏。京都を発祥とし鎌倉から浅草を経由、やがて埼玉県西部に漏れ落ちたメディテーション・ミュージックの一種で
埼玉の民俗音楽 万作シリーズ その1 円阿弥の万作 (埼玉) (LP 東芝 埼玉県立民俗文化センター 委託制作盤 KHS-001 1982) レア度:☆☆☆☆☆ 内容 :★★★★★ 茨城から千葉にかけても「小念仏」「飴屋踊り」等の名で広がり、葛西・浦安には「おしゃらく」(EM RecordからCD/LP化)として伝わった一連の芸能、というより娯楽。の埼玉ヴァージョン、その名を「万作」。 農閑期や野良仕事の合間に豊年万作を祝い楽しんだ農民自身によるDIYな複合ステージ
鉄路に生きる男たち ー SLととこショット節:その輝く想い出 - 全国保線区職員 (全国) (LP 日本国有鉄道記念会 SL-7301) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★★ 各地のリアル国鉄関係者が往時を再現。SLのフィールド・レコーディングとともに現場の仕事唄がぎっしりと搗き固められた日本国有鉄道記念会レコード。 馬方節や筏唄を打ち滅ぼした元凶の。最も産業的な、知る限り最も近現代の。もしかしたら英国由来の"shot"から伝播したかもしれない、ある意味新民謡なのにも
A: 江州音頭 (湖国自慢 / 千両幟) - 桜川梅勇 / 桜川百合子 (滋賀) B: 江州音頭 (出世角力・山の娘) - 桜川梅勇 (滋賀) (LP テイチク NL-2064 1963) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ 今や久保田麻琴リミックスでも再評価された近江ダンス決定版LP。江州音頭のアルバムの良いところは、ある程度の長さまで口説を収録してくれるところ。それでも物語のすべては収まりきっていませんが、八木節をはじめほとんどの盆唄系レコードが外題のさわりだけで終
中国放送開局40周年記念 こころの原風景 ひろしまの民謡 (広島) (CD コロムビア GES-9946 1992) レア度:☆☆☆☆ 内容 :★★★★★ 民謡CDの個人的最高峰盤。アートワークも含めて民謡がヤバいってよくわかる一枚ですね。ただひとつ僕(ら)の感性と違うのは、これが「こころの原風景」でもなんでもないってところ。とめどなくアガる未知の世界だったからこそハマってしまったのであって、ひたすらに何だこれかっけえの連続で、気づいたら誰も知らない風景を見ていたのか
A: 八戸小唄 / 南部大黒舞 - 河原木知佐子 (青森) B: 南部馬方三下り / 南部盆唄なにゃとやら - 関下十五 / 上野まつの (青森) (7" クラウン 民謡お国めぐり KW-8024 1972) レア度:☆☆ 内容 :★★★★★ ここでしか聞けないヴァージョンが入っていることも多いクラウンの名シリーズより、南部民謡ベスト盤といって良い4曲入りコンパクト盤。とりわけ上野まつのの"南部盆唄なにゃとやら"は、シンプルな太鼓とあたりがねのループにばばあのプライマ
A: 高島節 - 小笠原かおり (長崎) B: シャンシャン道中馬子唄 - 小笠原かおり (宮崎) (7" ミノルフォン HA-2071 1970) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ 民謡レコード的にはマイナー・レーベルなミノルフォンに数枚を残す隠れた名歌手、小笠原かおり。さして特徴のある声ではないですが、だからこそ唄そのものを邪魔していません。かつてグラバーが開発した高島炭鉱で唄われた本来の炭坑節"高島節"は、炭坑娘の悲哀をグラバーへの恨みも交え綴った埋もれた名曲。
A: 磯ぶし - 秀の家秀子 (茨城) B: 大洗甚句 - 磯の家磯次 (茨城) (7" キング EB-5076) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★★ 大洗芸者最後の唄い手と称される秀の家秀子の"磯ぶし"。ひたすら揺れていられる〽てやてやのスロウ・グルーヴはけっしてメロウにはならないSoo Slow To Discoなさっぱりとしたお座敷踊り感覚を湛えています。 A面で太鼓を叩いた磯の家磯次の"大洗甚句"は、磯節中興の祖 関根安中も好んだ磯節の双子の生き別れ。どちら
A: やかたおけさ - 二代目浜田喜一 (新潟) B: 岩室甚句 - 二代目浜田喜一 (新潟) (7" 東芝 TP-1722) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ どことなく初代に寄った喉を聞かせる二代目浜田喜一の"やかたおけさ"。新潟の民謡は土地柄か自然に艶が乗る曲が多いゆえの近似か。越後らしい笛の効いた名演です。 民謡レコードに前所有者の名前が書かれているのはあるあるなんですが、手元の2枚は ジャケありがどこかの小野さんの所有物だったもので、ジャケなしのものが下田
A: 貝がら節 - 浜沢長三郎 (鳥取) B: しげさ節 - 福浦くに子 (島根) (7" コロムビア 民謡お国めぐり150曲選 FK-565 1982) レア度:☆☆ 内容 :★★★★★ 鳥取のHowlin' Wolfこと浜沢長三郎。昭和30年代当時すでにお座敷唄と化していた"貝殻節"を"元唄貝殻節"と称して再び漁師調の唄にと尽力した民謡リヴァイヴァリストです。石でも飲んで潰したようなダミ声で吠えるイントロの〽ヤンサノエエェですでにノックアウト。はやし詞の〽イヤッや
A: 江差追分(前唄) - 初代浜田喜一・二代目浜田喜一 (北海道) B: 江差追分(本唄・後唄) - 初代浜田喜一・二代目浜田喜一 (北海道) (7" 東芝 TR-1046) レア度:☆☆☆☆ 内容 :★★★ 掛け合いというだけでも珍しいのに、初代と二代目による合作で贈る意外に珍盤。病気から復活した後のステージでの"江差追分"は、初代は唄い切るのに体力が続かないとのことで二代目との掛け合い競演で凌いでいたとのことですが、それが録音として残っていました。 こうして聞
A: 対馬廻盆踊り - 対馬廻盆踊り保存会 (長崎) B: よへほ - 赤坂小梅 (熊本) (7" コロムビア 社団法人日本フォークダンス連盟監修 ふる里の民踊20周年記念 FK-286 1980) レア度:☆☆ 内容 :★★★★★ 駄作を量産する日本フォークダンス連盟盤ですが、ごく稀に何を血迷ったか現地そのままの盆踊りを提示してくることがあります。本作は対馬廻盆踊り保存会によるロウでスロウな息遣いが詰まった名品。シンプルにミニマルに慎重に歩みを進めながら唐突に終わっ
A: 正調鴨川やんざ節 - 石川清九郎 (千葉) B: 安房節 - 寺西しづ (千葉) (7" キング BS-5818) レア度:☆☆☆ 内容 :★★★★ 日本民謡大観でも唄声を披露していた地元の漁師出身の唄好き、石川清九郎が藤本流のプロをバックに吹き込んだ後年の一枚。変わらずの潮声で一安心。ちなみにB面の現地芸妓 寺西しづも、町田佳聲・竹内勉による名作ボックス『民謡源流考 江差追分と佐渡おけさ』に各地の"はいや節"の例として"安房節"を披露してる名人です。