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「医療、看護、介護。今からできるのはどれ?」。消去法で介護を選んだと思っていたけれど、そうでもないのかもしれない
傾聴とか、話し相手とか、そういうのでもよかったのだけど、それらはボランティアになるらしかった。というか、ボランティアの需要しかないように見受けられた。
ボランティアではなく、仕事で関わりたい。
と、なると。
医療、看護、介護。
「今からできるのはどれ?」
医師、看護師、介護士。
「今からなれるのはどれ?」
時間とお金、プラス記憶力や学力があれば、今からでも大学へ行って医師か看護師になりたいと思った。
「でも、現実的じゃないな」とも思ったので、消去法で介護の仕事をしてみようと思った。
そして、今に至る。
……と思っていたのだけど。
昨日の夜、ふと「いやいや、もっと前から……この本を読んだこともきっかけになってるんじゃないの?」と思った。
『体の贈り物』
レベッカ・ブラウン著
柴田元幸訳
この本に収められた11編のうち、最初の1編「汗の贈り物」は、雑誌『Olive』400号記念号に掲載されていた(この記念号は買ったけれど、当時は読まずにいた)。
後に、古本屋でアルバイトをしていたときに、出版業からのキャリアチェンジのために作業療法士をめざして勉強しているお客さまからレベッカ・ブラウンの話が出て「そのOlive、まだ持ってるはずだから、帰ったら読んでみます」となり、400号記念号が発売されてから何年も経って、ようやく読む機会を得た。
それから、古本屋にあった『体の贈り物』を買った。一気に読むのがもったいなくて、ときどき泣きながら、少しずつ読んだ記憶がある。
内容については、アマゾンのレビューが熱いので、興味があればのぞいてみてください「回し者ではありません)。
その後しばらく、レベッカ・ブラウンの作品と、柴田元幸さんが訳した作品を読む時期が続いたほどに、影響を受けた。
なんでこんなことを、今になって思い出したかというと、1号限りでムックで復刊された『Olive』が、昨日発売になったから。立ち読みですませたけど。雑誌(ムックだけど)発売日に合わせて本屋さんへ行くなんて、何年ぶり、何十年ぶりだろうかと考えた。