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(たまたまの?)誕生日休暇に、江の島で聞いた話
特に希望したわけではないが、誕生日は休みになっていた。
「平日だし、特に行きたい場所もないし、でもせっかく休みになっているから、誰かとどこかに行きたいかも」と、誕生日の数日前からうだうだ考え始めた。
友人でもあり、カラーセラピーの先生でもあり、人生の節目節目に的確なアドバイスをくれる存在でもあるCに連絡した。
「いい女は、お一人様よ」
「そうだ、江の島にあるスパに行ってみたら? よかったら感想教えて。使ってみようかと思っているの」
「いい女は」の一言が引っかかったが、一人でのんびりするのもいいなと思って、江の島のスパへ出かけることに決めた。
誕生日当日。
快晴ではないけれど、お天気よし。
ぽつりぽつりと人がいるスパでのんびり。
外に面した岩風呂?には、同世代の女性2人組が先に入っていたので、邪魔にならないよう適度に距離をとって、外の景色に目をやりながらお湯につかった。
彼女たちの会話の中に「マザー・テレサ」という言葉が出てきた。
目はそらしつつ、つい聞き耳を立ててしまう。
話は「同僚がインドにあるマザー・テレサが建てた施設へボランティアへ出かけて、人生観が変わったと言っていた」という内容だった。
「私も、いつか行きたいと思っていたのに行ってないなあ」と反省。
「今からでも行く?」と自分に問いかけるも、答えは「インドに行くかわりに、今の職場でがんばる。インドにいそうな患者さんだっているし」だった。
仕事の出来が悪くて、患者さんにも先輩方にも迷惑をかけていることがつらくて、毎日泣きそうになりながら、ときどき本当に泣きながら働いているけれど、明日からまたがんばろうと思った。