「そのくらいは知っているだろう」の思い込みを乗り越えて会話する大事さ。
最近起こった福岡での5歳幼児が幼稚園の送迎バスに取り残された報道を見聞きされた方は多いかと思います。
毎日スクールバスを利用している親御さんには衝撃的で、他人事では済まされない事件(事故)だったのではないかと思います。
うちの3兄弟も毎日スクールバスを利用しています。朝はまだ薄暗いうちから乗り込み、帰りは16時近く。
バスのドライバーさんともう一人アンティと呼ばれるアシスタントが乗っていて、各ストップで何人乗ってくるか、降りるかをカウントしてくださってます。
この悲しい報道を聞く数日前に小5年生が眠り込んでしまっていて、危うくバスから降り損ねそうになった出来事がありました。
幸いにもお迎えの保護者が「いや、降りてないよ、まだ。」と言い続けてことなきを終えたのですが。
※誤解を与えてしまったかもしれませんが、ドライバーさんもアンティさんも毎日穏やかに、にこやかに頑張って下さってます。この事件(事故)を知った後は殊更感謝の気持ちが溢れました。
そして、ふっと、
うちの3兄弟はもし車の中から出られない状況に直面したらどうするだろう?
と思い、それぞれに「車の中から出られなくなったらどうする?」と質問してみました。
「窓を叩き続ける」
「中から大声で叫ぶ」
「シートベルトのバックルを使って窓を壊す」
「足で窓を蹴破る」
などいろいろ出てくるけれど、実際体力には限界があり、消耗し始めたらできない事ばかりです。
「他に大きな音を出せるものってないかな?」と聞いてもクラクションには辿り着きません。
それもそのはずで、うちは車を所有したことがないので子供達は車の機能や仕組みなどは一切分かっておらず、フロントシートに座ったことのない子供達は押すだけで大きな音が鳴るクラクションのことを知りませんでした。
(私は運転免許証は持ってるものの、身分証代わりのペーパーのゴールドです。主人は運転できます。)
恐らくハンドルに触ったこともなければ、面白半分でクラクションを触ったこともないはず。
「クラクションってどこにあるの?」
「え!クラクションってエンジンがかかってなくても鳴るの!!!?」
12歳、まさかの発言です。
聞いてみて(教えて)正解でした。
「そのくらいは知っているだろう」と思っている思い込みは危険だな、と痛感。
どのような状況でどのような対処が出来るのかの話やアドバイスは、普段からやっていて絶対に損はないです。お子さんがいらっしゃる方は是非お子さんと話してみてください。
そして、もう1つ私が子供達にしたアドバイスは、
恐らく、ほぼ絶対的にパニックになるから、その時は5秒間だけ自分にパニックになっていい時間をあげてパニクリなさい。でも5秒したら自分に落ち着くように言い聞かせるの、パニックのままだと何も良い結果は起きないから、頑張って落ち着くの。
でした。
子供の年齢や内容によっても様々ですが、もしお子さんに対して「これくらいは分かってるだろう」と思っている事があったら、その都度お子さんとお話しして確認することをお勧めします。