49. 窓にボトルを埋めてみる
可能な限り再利用した素材を使って家を作るアイデアに必ず登場するのがガラス瓶。壁一面にガラス瓶を敷き詰め、間を土塀用に干し草と共に練った泥で埋めていく。ガラス瓶の色や大きさ、間隔で模様を作ることもできる。これは私がぜひともArkadiaの家に取り入れたいことの一つ。
素敵なんですけどぉ、ダメなんです私。
だがしかし、大きな問題点がある。
私は昔からの集合体恐怖症なのだ。
草間彌生さんのアートもだめだし、メキシコに滞在する日本人に大人気の点描を立体的に施した瀬戸物もだめ。見るのも辛い。
そんななのに、毎日住んでいる自分の家の一部にそれを置く訳には行かない。考えてみるのも嫌。そして、もしそれが克服されたとしても、だ。ガラスを通して光が入るように配置をすると、家の外側(もしくは内側)に向けて、ガラス瓶の開いた口が栓をつけないままになる。クマ夫いわく「クモとか虫のマンションになる」と。そりゃそうだ。
なので自然とガラスの配置は横倒し、になる。
自分たちが食事の時に飲んだワインやビールの瓶、春先(2020年の、ギリロックダウン前)に訪れたレストランでもらってきた沢山のワインボトル、テキーラのボトルもある。
寝室の窓ガラスの上の部分は2m x 1m程の大きさで空いている。これまでは外からシートを張って閉じてきた。そこに、ガラス瓶をセメントと一緒に埋め込む事になる。横向きに。
こんなイメージか
足場を横付けし、硬めに練ったセメントを団子にしては土台を作り、瓶を配置していく。一度にいくつも並べることができないので、横一列終わったら数日おいて、そこが固まるまで待たなければならない。
瓶の大きさ、角度によって、進度も変わってくる。1日でできる作業に限りがある。
外から見るとこんな感じ
地道にやるしかない。
セメントが薄くなってしまったところには、乾いた後で付け足し、埋め込み、馴染ませて厚みをつけていく。
一日のうちに作業ができるのが1時間ほど。あとは乾かさなくてはならないので他の場所の他の作業をする。
なんかの顔にも見えてくる
こうして、10日ぐらいに分割をして、ようやくそこが出来上がった。
夜、部屋の明かりをつけて外に回ると、こんな感じで室内の明かりがぼんやり浮かび上がる。
悪くない。悪くない。
あとは、よく乾かしてから、中と外とセメント部分を壁の色と同じに塗れば良い。
この「横倒しスタイル」も、ちゃんとやっている人は木枠を作って開口部に嵌め込み、そこに瓶を固定してセメントで埋めるやり方をとっている。すごいわ。その部分の広さだからか、「そこまでせんでもええやろ」といつものズボラ癖が出てしまいましてね、旦那。こういう「さっくりスタイル」なんですよ、うち(所詮、いいかげん)。
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