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経営計画|現代のCtoCには個人間取引の場所を提供する企業が欠かせない

この記事はビジネスモデル型の一つ一つに焦点を合わせ、それぞれの特徴を理解するシリーズの第五弾。


今回はCtoCについて。個人間取引のことで、記事内ではどんな特徴を持つビジネスモデルなのかについてまとめたい。


個人間っていうくらいだから、対象となる取引を商売として行っていない者同士の取引を指すビジネスモデルだと思ったんだけど、どうやら違うらしい。認識を改めるために、しっかり定義を理解しておこう。


このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。


CtoCとは?基本的な定義と目的


CtoCビジネスとは、Consumer to Consumer の略で、そのまま読めば個人間取引のこと。だけど、現代では、個人同士でモノやサービスを売買する場所を企業が提供するビジネスモデルのことを指すみたい。


単純な個人間での取引ならおそらく記録の無い頃からあるんだろうけど、現代のCtoCは、主にIT技術の進化と配達ビジネスの拡大抜きにして成り立たないビジネスモデルだ。


仲介プラットフォームの存在
メルカリやラクマなどのプラットフォームがIT技術を利用して売買の場や機会を提供。アプリなどを通じて手軽に売買できるような工夫もしてくれる。

多様なものが遠くまで運べるように
中古品やハンドメイド品など、様々な大きさや性質のモノを配達サービスの拡大により運んでもらうことができる


細かな時代背景と照らしながら深堀するともっと面白そう。

CtoCビジネスのメリット・デメリット


代表的なCtoCビジネスの取引の場所としては、メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなどが思いつく。


サービスが開始されてからしばらくは「画期的だ」と支持されたビジネスだけど、利用者の拡大や扱えるモノが増えたことなどから、問題点も指摘され始めた。ここで一度、主な「良いとこ悪いとこ」をまとめてみよう。


メリット
不用品の有効活用
ある人には捨てるだけだったモノが、誰かには必要とされるモノになる。上手くいけばお金に変えられることが多くの人に知られることに。

個性的な商品との出会い
一点もののハンドメイド品など、個性的な商品に出会える機会が増えた。

低価格
中古品や個人出品のため、新品よりも安く購入できる場合がある。


デメリット
偽物や粗悪品の可能性
商品の品質や状態にバラつきがあり、偽物や粗悪品に当たるリスクがある。

トラブル発生の可能性
支払いトラブルや商品の不着など、トラブルが発生する可能性がある。

価格の妥当性
昨今の転売問題などに見られるように、価格は需要と供給で決められるとは言え、妥当とは思えない価格での取引になることがある。

CtoBtoCとの違いとは?


CtoCといえど、間に取引の場所や、円滑に取引できるようなサービスを提供する企業が必要なことはわかったんだけど、ちょっと待って。それってCtoBtoCって言うんじゃないの?


CtoBtoCとは、Consumer to Business to Consumer の略で、個人間取引(CtoC)に企業が仲介に入るビジネスモデル。


代表的な企業だと、コメ兵とか中古ブランド品販売のRECLOが挙げられるんだけど、確かにメルカリやラクマとは違う企業に思える。具体的にどこが違うのかを考えてみた。


出品者が誰かわかるかどうか
CtoC:わかる
CtoBtoC:わからない

品質保証は誰がするのか
CtoC:出品者
CtoBtoC:ビジネス部分を担当する企業

価格は誰が決めるのか
CtoC:出品者
CtoBtoC:ビジネス部分を担当する企業


つまり、メルカリなどの企業は、あくまで売買の場を提供しているだけで、商品の品質や価格の妥当性には関与せず、あくまで出品者と購入者間の取引を迅速に行えるようにサービスを提供している企業ということになる。


そのかわりCtoBtoCは間に入る企業が、商品を選び、品質を見定め、時代に合った価格をつけ販売する、というビジネスモデル。


比べてみると全然違うビジネスでした。失礼しました。

まとめ


お恥ずかしい話、CtoCに関して完全に誤解していた。


だって、個人間取引なんて聞けば想像するのは「これもう使わんから100円でやるよ」っていうご近所や友人同士でのやりとりのことを指すって思ってたから。


そうではなくて、現代では「プラットフォームを介して成り立つ個人間取引」を指し、どちらかというとそのプラットフォームを提供する企業のことを「CtoCビジネスを行っている企業」として認識するもんなんだね。勉強になりました。

マガジンつくりました

この記事はビジネスモデル型に焦点を合わせ特徴を理解するシリーズの第五弾なんだけど、これも含めてシリーズは全て↓↓のマガジンにまとめてあるから、お時間あったら遊びに来てね。

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かみき まさや
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