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事業に必要な仕事を洗い出そう

事業アイデアが売上を作れそうなものだ、と見通しが立ったら、次はその売上を作るために「必要な仕事」を洗い出そう。


このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。


事業計画ロードマップ「ここ」で役立つ

今回はモノやサービスを顧客に届けるために必要な仕事は、どんな要素で構成されているのかを解説する記事。もし今どこかの企業に所属しているなら、「うちの会社はどんな部署で構成されているのか」を頭に浮かべながら読むと、自分が独立した時にどんな仕事や工程が必要なのかを具体的に想像できるのでおススメ。

仕事を構成している主な要素とは

モノ・サービスを顧客に販売する仕事は、大きく分けて次の2つのどちらかに分類できる。



● モノ・サービスそのものに携わる仕事
● 「モノ・サービスそのものに携わる仕事」を支える仕事



その製品を作るための準備から、アフターサービスまで含めてお客さんに近い仕事をする部分と、その仕事を継続していくために必要な裏方の仕事に分類できる。



自分の事業にはどんな仕事が必要か、要素ごとに思いつく限り洗い出しておこう。事業開始後スムーズに仕事を軌道に乗せられる可能性アップだ。

一般的な仕事例

新規事業だからこそ外注も検討しよう

新規事業は、社会的に目新しい事業であるほどノウハウ、人材、資金に乏しい。頼れるなら外部サービスを利用することも早めに検討しよう。



お金がかかるだろうけど、今の自分がやるより早いし、その間本当に注力したい仕事に集中できるなら、本業の収益化までの道のりが短縮できるかも。

一般的な外注仕事例

外注する際のポイント

外注することを検討するなら、以下の点を踏まえておこう。



● どこに外注先するかが重要。自分が譲れない基準を明確にしておこう。
● 情報漏洩のリスクは常にあると心得よう。
● 品質を求める場合思った以上の労力がかかる可能性があることを踏まえておこう。



外注できる仕事は多岐にわたり、上記はほんの一例。クラウドサービスで検索すると「〇〇〇はご相談ください」「こんなことができます」っていう「我こそはフリーランス」が大勢いる。自分でやる場合の時間、労力、業務優先順位と外注する場合のメリットを比較し、外注するかどうかを考えよう。

実は戦略を立てるのにも使える

上記の「一般的な仕事例」は、実はマイケル・ポーター氏の考え方を元に、小規模事業の場合ならどう分類できるかなぁと考えながら作った図で。(だからポーター氏の事業活動の分類の仕方と厳密には違う部分もある。)



マイケル・ポーター氏は、仕事の分類とは他社との差別化、自社の強みを作る戦略に役立つものだとして「バリューチェーン」を提唱した。

バリューチェーン分析を使って戦略を練る方法

創業時は工程を決めることさえかなりの労力。その時点で戦略を練るために他社と比較して……と考え出すと混乱することも。



一度仕事、工程を洗い出し、それで軌道に乗ることができたらその時点で一度振り返り、工程の要不要を考えた後でバリューチェーン分析をやってみても遅くはないのでは?と個人的には思ってる。



そのおかげで、知らずにやっていた自分の仕事が実は他社にない強みだってことがわかり、自信がもてるかもしれないし。



そのためにも、創業当時から仕事を分類、カテゴリ化しておくクセをつけておくといいかもしれない。

まとめ

一つのモノやサービスをお客さんに届けられる形にするためには複数の仕事が必要。楽しい仕事ばかりじゃないし、向いてない仕事もあるかもしれない。だけどそれが「戦略を練る」要素にもなり得るんだ、と思ったら見方が変わって面白いかも。野球、バレーボールなどなんでもいいから、好きなスポーツチームの監督になったつもりで、「勝つにはどうするか」を考えるために、仕事の要素を洗い出そう。

編集後記

突然ですが、スポーツを観るのは好きですか?僕はNPB好きなので、毎年「3月末までまだ遠いなぁ」とため息気味な時期なのですが、今年はバレーボールのSVリーグが発足してくれたおかげで楽しみが増えました。SVリーグの開催時期はこれで固定なのでしょうか?そうすれば僕は一年中何かしら好きなスポーツが観戦できることに……推しってありがたいですね。




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かみき まさや
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