初診患者を救急外来で看取る難しさ
症例(架空):
呼吸不全からの意識障害で家族から救急要請となった症例。当院の受診歴はない。保存的な加療では改善が見られず,人工呼吸管理でないと命の危険があった。
しかし搬送時から家族は何もしてくれるなとの訴えがあった。家族が言うには患者は呼吸器の持病があり,以前から人工呼吸器の装着は希望していなかったと。しかし,院内にはそれを証明する客観的記録は残っていない。かかりつけの開業医は救急車を呼ぶようにとだけ言って,既に連絡がつかない時間帯になっていた。
さてこのような症例が救急