【Carstay Tech Blog Vol.2】C向けスタートアップのプロダクト開発の進め方
新コーナー【Carstay Tech Blog】では、Carstayで扱っているプログラミング言語・フレームワークや、どのような点を意識して開発を進めているか、最新技術についての情報共有等、エンジニアメンバーのアウトプットも兼ねて、このnoteでご紹介していきます。
前回は「フロントエンドエンジニアも知っておきたいセキュリティ対策 ー XSS編 ー」についてご紹介しました⬇︎
第2回は、Carstay CPOの牧野が、先日のイベントでお話しした「C向けスタートアップのプロダクト開発の進め方」について、内容をご紹介します!
C向けプロダクトの特徴
まず、C(Consumer:個人消費者)向けサービスの特徴を挙げていきます。
1点目は、ペルソナ設計が重要です。C向けは、世の中の全ての人が顧客になりうるので、どういう人をペルソナに設定し、どんな人に自分達のプロダクトを使って欲しいのかについて解像度を上げることが大事です。
2点目は、顧客課題の大きさの測定が肝になります。顧客課題も無限にあるので、ペルソナが抱える大きな顧客課題にフォーカスする必要があります。
3点目は、自分もユーザーになれます。これがC向けプロダクト開発の一番の醍醐味かと思います。自分達が1番のユーザーとなり、自分達もワクワクするプロダクトを作っていけるのは、C向けプロダクトならではです!
プロダクト課題の優先度のつけ方
大きな流れとしては、情報を集め、分析し、優先度をつけています。
定性的な情報を集めるところでは、Carstayでは定期的にユーザーインタビューや利用後のアンケートフォームを活用しています。
< 実際に送信しているご利用アンケート >
また、Carstayのオーナー会員向けに、月1回の頻度で総会を開催しています。どのように予約を増やすことができるのかを協議するだけでなく、そこでプロダクトに関するフィードバックも頂いています。
< 月1回 オーナー会員向けの総会(Zoom) >
また、定量的な情報は、Google Analyticsを利用し、数値分析をしています。
そして、定性・定量的に集めた情報を分析し、KGI/KPIの達成へのインパクトが大きい顧客課題から優先度を上げ、課題解決のためのタスクを洗い出しています。
タスク優先度の可視化ツール
中長期的には、開発ロードマップを作成し、3ヶ月ごとにどんな課題を解決したいのか・そのためにどんな機能をリリースするのかを記載しています。可視化することで、解決すべき課題の順序が正しいのかを定期的に見直すことができるため、開発チームの目線を揃えることができます。
短期的には、チケット管理ツールのasanaを利用しています。チケット管理ツールは、いろいろなサービスがありますが、シンプルなUXで分かりやすく、使いやすいので採用しています。各チケットの進捗が、一目でわかるように管理しています。
< 実際に使用しているasana画面 >
アジャイル開発を導入してみて
Carstayでは、2週間単位でスプリントを区切って運用しています。
以前より、アジャイル開発は導入していましたが、2021年12月より、ストーリーポイントや振り返りMTG・デイリースクラムを実施し、本格的にスクラムの運用を開始しました。一番の目的は、各スプリントの見積もりと結果の差分を、振り返り・改善することです。
▶️ よかったこと
① 小さくリリースし、検証を進めることができる
スピード感が大事なスタートアップにおいては、いかに早く機能リリースするかが重要です。そこで、スプリント導入によりタスクを小さく分割することを意識することができています。
< 小さく機能リリースしてニュースリリースを出している例 >
② 短い周期で、課題点の洗い出しができる
また、チーム内でスクラム運営や開発課題を、2週間という短い周期で、振り返りの機会を持つことができています。その結果、タスク進捗に合わせて、柔軟にテスト方法や作業の進め方などを、こまめにチーム内で擦り合わせることで、当初のスケジュールになるべく実際のリリース時期を近づけることができています。
▶️ 現状の課題
① タスクの切り分け方
機能ごとにチケットを作成すると、大きなチケットになってしまい、2週間で終わるチケットの大きさにすることは、まだまだ苦戦しています。そこで、1つのタスクでも、ステップごとにチケットを分割することで改善を進めています。
② 副業エンジニアが多いチームの運営
Carstayは副業で参画しているエンジニアメンバーが多く、本業の忙しさに応じて、稼働時間にばらつきがあります。そこで、スプリントごとのストーリーポイントの消化を安定させるべく、見積りの精度をチーム内で向上できるようコミュニケーションを図っています。
PdMとして特に意識していること
①ステークホルダーとの関係構築
社内外からの意見やアイデアをヒアリングしつつも、開発資源は有限のため、全てに応えることはできないので、コミュニケーションを密にとりながら、しっかりと期待値調整をすることを意識しています。
②プロダクトの成長という一番の目的を忘れない
様々な意見や解決したい課題がある中で、その改修はプロダクトの成長に繋がるのか?という目的を忘れないようにしています。いかに小さい単位の改修で、複数の課題を解決できるか。また、目的と課題解決方法を、ロジックを持って関係者の方に、説明できるか。様々な外部の声や関係がある中で、一番大切なことはプロダクトの成長であると心がけています。
最後に
そして、PdMという職種を通して、一番意識しているのは、常に自分自身も変化していこうというマインドを持つことです。PdMという比較的新しい職種であり、C向けという変化の激しい市場において、こうすればプロダクトが伸びるという絶対の正解はないと考えています。
プロダクトの方針を柔軟に変えていくことはもちろん、自分自身も今までの考えに固執せず、常に変化し成長するべく、日々精進しています。
イベントの発表資料
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2022.03.24