「日本酒好きの父」の置き土産
1か月ほど前に、実の父が旅立ちました。
近くに住む兄夫婦が見送ることができ、穏やかな最期だったそうです。
その後、日中は仕事の忙しさで忘れていることが多かったものの、ふっとしたきっかけで父との思い出が蘇り、まるでこころが波に乗っているような時間を過ごしていました。
ある時には、穏やかな気持ちでしみじみと思い出に浸ったり、
ある時には、切なくなって、しばらく大きく揺れて収まるまでに時間が必要だったり・・・。そんなこんなで起業への意欲も下がり、準備活動も停滞中でした。
けれども、いつの間にかこころの揺れ幅もだんだん小さくなってきて・・・気が付けば、もうすぐ四十九日の法要を迎えます。
私は、カウンセラーとしての資質向上の為、自分がカウンセリングを受ける研修を継続しています。最近、その研修中に気づいたことがありました。
それまで存在していたものが、無くなってしまうことが分かった時、あるいは、無くなってしまった時に、「その存在との関わりから生まれた出来事の尊さを強く感じることができる」ということです。
父と一緒に過ごしていた時間で感じていたであろう、喜びや悲しみ、憤りや残念な思い、親しみや温かな思いなどが、その時実際に経験していたよりも、体の内側から、とてもクリアに感じられるような気がして・・・。
「抽出された」という感じなのかもしれません。それらの体験からは、良い悪い等評価はできない程、「とても複雑で豊かで、途轍もなく大きく、大事なものとして、私の中に位置づいている」と感じることができたように思います。
「父の旅立ち」が私に運んでくれたもの。それは・・・
「こころの空間の広がり」
「カウンセラーとして学び続ける意欲」
そして、
「人とのつながりの尊さ」
でした。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
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