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にんじん
2023年5月3日 15:28
ごうごうじゅわじゅわ砂浜に波が押し寄せる度に塩水と砂が擦り合う音が鳴り響く海に味付けされた温い風が頬と腕と足を撫でている4月の忙しさとは、まるで違う時間だ忙しない日々の裏側にはただ潮風と波音だけの時間があるそんな事を思い出すためだけに僕は海に来てしまうのかもしれない
2023年3月24日 17:19
伝えられない想いを丸めて捨てるけれど気がつけばポケットの奥の方から顔を出すんだ
2023年3月23日 19:34
いつか電車で見た大人たち疲れた顔の会社帰りどこかの誰かのはずなのに気がついたら私もそのひとり
2023年3月22日 17:26
また、あなたの言葉がこだまするどんな言葉かも忘れた今も甘く切なく、こだまする
2023年3月21日 15:27
でも、まだ勝ちたいんだ
2023年3月21日 15:26
蹴落とすことを諦めて羨むことを諦めて握りしめた拳を解いていけば爪が食い込んだ痛みは和らいでいくけれど何者でもなくなっていく私何者でもない私になっていく私次は何を諦めて私は何になるのだろう
2023年3月20日 20:39
夜の黒さにひとりの時間を吐き出していく白い煙が闇の隙間を縫って立ち上っていく
2023年3月20日 20:01
老いゆく人生の第一歩
2023年3月18日 10:49
雨の音が聞こえるあの音のようにそっと世のために働いていよう-----ぽつりと降る雨の音が寄り集まってザーザーと音を変える僕はぽつりと降る雨の一粒なんだなあ多田武彦「雨」に寄せて
2023年3月17日 21:03
勝手に大人になっていく
2023年3月17日 07:51
レトロな雰囲気の学生服屋の看板黒く塗りたくったペンキはところどころ剥がれ錆が滲み出していてかすれた白い文字でこう描かれている男のオシャレの店ここにはあったのだろうパッキリとした黒と白が錆色になるまでの歴史がつま先立ちの背伸び達と糊の利いた男のオシャレ達の歴史が
2023年3月16日 19:17
僕の中に入ってくる君の舌触りが脳みそを掻き回して、計画もカッコつけも溶かし崩してしまう僕は蜘蛛に捕まった羽虫みたいに、何も打つ手がなくなるんだまたリフレインする君の舌触りが歩き始めた足に絡みついて、僕を引きずりこもうとする僕はあの日捕まってしまった絡んだ糸が解けて落ちることを、祈ることしかできないんだ
2023年3月16日 08:17
こっちを見ていない君が好き
2023年3月14日 21:34
僕はあなたに会いたくて会えずに過ごす時間がどうしようもなく苦しかったでも、僕はあなたといることが怖くて二人で過ごす時間がどうしようもなく苦しかったあなたは、僕があなたの中にいるってことを確かめさせてはくれなかったねどんな言葉でもよかった僕が駄目だった時は、駄目だって言って欲しかったあなたの言葉であなたの中の僕の形を確かめたかったんだどんな言葉でもよかったもう終わりだっ