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その金銭授受に疑問


    巷で高齢者ドライバーの事故が大きな問題になっているが、業界でも高齢者が関係する(相続関係も含む)トラブルはうなぎのぼりだ。

 ユーザーが83歳の時に新車の乗用車を販売した。
    登録にかかる書類は全てユーザーが整え、支払いは「納車時現金払い」という契約で登録を進めた。

 

 納車の日、「お金を下ろすから銀行に一緒についていってほしい」と言われ、ついていき、その銀行で本人から「手が震えて出金伝票が書けないので代わりに書いてほしい」と頼まれ、出金伝票を代筆。

 その出金伝票をもってお金を下ろし、代金を受けとって領収書を発行してから車を納車した。

 

 それから2年、もともと物忘れはあった(委任状に押印忘れ等大したことではない)が、85歳になり、それが少々顕著になってきて、本人から「クルマの代金を支払った覚えがない。どうやって支払ったのか?」との問い合わせがあった。


    そこで2年前の、銀行内でのやりとりを具体的に説明すると、「あぁ、支払っていればそれでいい」といって、ここで話は終わった…と思っていた。

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